『やすらぎの刻~道 #92 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
- 先生
- フフッ
- お嬢
- マヤ
- マロ
- 京都
- ロク
- 高井
- 出演
- 絶対
- 本当
- お人形
- 一喝
- 桂木夫人
- 今度
- 派閥
- 不思議
- イライラ
- オオサンショウウオ
- ガツン
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > 戯曲・シナリオ
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,944円
『やすらぎの刻~道 #92 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
無料で民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」
他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、以下バナーから各社のラインナップを調べてみるといいかもしれませんね。
(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)
(詳細はFODプレミアム公式ホームページにてご確認ください。)
やすらぎの刻~道 #92 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
詳細情報
◇番組内容
やすらぎの郷の住人・桂木怜子(大空眞弓)、中川玉子(いしだあゆみ)、マロ(ミッキー・カーチス)らにバラエティ番組出演のオファーがくる。菊村栄(石坂浩二)は反対するが、高井秀次(藤竜也)の鶴の一声で出演が決まってしまう。栄、冴子(浅丘ルリ子)、マヤ(加賀まりこ)は、その収録をこっそり覗きに行く。一方、往年の大スター・九重めぐみ(松原智恵子)に認知症の兆候が表れ始めた。ある日めぐみは秀次の元を訪れて…
◇出演者
石坂浩二、ミッキー・カーチス、橋爪功、ジェリー藤尾、丘みつ子、草刈民代、加賀まりこ、名高達男、浅丘ルリ子、上條恒彦、笹野高史、水野久美、いしだあゆみ、大空眞弓、小木茂光、藤竜也
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
唐木希浩
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
(菊村 栄)〈乃木坂テレビの
持ち込んできた
60周年の大型企画が
やすらぎの郷を騒がせていた〉
〈しかし 私は
自分のシナリオ執筆に
早く戻りたくて
イライラしていた〉
〈ガタガタ小うるさい
お嬢とマヤを
私は 怒って追い出してしまった〉
〈やすらぎの郷で
やすらがない時を
イライラしながら
私は過ごしていた〉
♬~
(マロ)ヘヘヘ…。
おやりになったそうですね 昨日。
何を?
お嬢とマヤに ガツンと一発。
ゆうべのうちに
噂がパッと広まってね。
広めたのは あんただろ。
なんの なんの。 秋風ですよ。
忍び込んできた秋の気配が
涼しさと共に
こう 噂を流してるんですよ。
スーッと。
おい。
えっ?
フフッ…
あんた 句会に入ってから
急に なんか こう…
詩的な言葉を使うようになったね。
なんの なんの。 もう 最初から
天性に身についたね
詩心ってやつですよ。
嘘つけ。
だけど 先生が
あのさ うるさい2人を
ガツンと一喝して
追い出したって話はさ
かなりの喝采を受けてましたよ。
特にね 桂木夫人の一派が
「さすが 先生」って
ワーッて拍手してましたよ。
フッ…。
(ロク)おはよう。
(マロ)ああ おはよう。
おはよう。
(ロク)生きてた?
まあ なんとかね。
うん。
聞きましたよ 先生 武勇伝。
えっ? マヤ嬢とお嬢を
一喝したんだって?
一喝なんか してませんよ。
(ロク)嘘おっしゃい。
マヤ嬢のほうは
なんか プリプリ憤慨してるし
お嬢に至っては もう…
シュンとしちゃってますよ。
いや これはね やっぱりね
もう 立派なね
派閥抗争になってる。
派閥?
うん。
郷にね 派閥ができたんですよ。
お嬢とマヤの主流派と
それに 桂木夫人の新興勢力と。
突然 力をつけ始めたんだよ。
そんな物騒な事ばっかり
言いふらすんじゃないよ。
いや これは事実ですね。
あの ほら…
自民党がワタワタしてる間に
日本新党が旗揚げしちゃった
あの時の構図に
なーんとなく似てますよ。
いや 俺 それよりも あれだよ
80年代の山口組とさ
一和会の抗争があったろ?
あれに似てるような
気がするんだよ。
あんたたち
とにかく 大げさすぎる。
大げさなもんか~。
これは本当の事ですよ。
第一ね 今日だって もう
桂木一派は
会合があるそうですよ。
えっ あんた どっちの派?
ん~… 私は まだ様子見だけど。
あんたは?
いや 俺も当分 様子見るね。
これ 情勢を見誤るとね
もう えらい事になるよ。
(辛坊 修)
あ~ グッドモーニング エブリバディー。
(ロク・菊村)おはよう。
(辛坊)おはよう。
あのさ 生きてた?
うん。 まあ なんとかね。
ヘヘヘヘ…。
この間の 見た?
ああ 見た 見た。
ちょっと よかっただろ? あれ。
フフフ… よかった。
今度 新作が入ったら
また持ってくるから。
アハハハ… でも あれだね
あなた 下半身 動かないのに
よく あんなもの
見ようという気になるね。
(舌を鳴らす音)
上半身と下半身は別よ。
フフフッ…!
ハハッ!
〈その日の昼 私は初めて
こっちに来てから
会う機会のなかった
香川さくらに ばったり会った〉
さくら!
(さくら)あら 先生! しばらく。
ゆっくりお話しする機会もなくて。
フフッ…。
引っ越し?
そうなのよ。
えっ… なんで 今頃?
ここ 井深凉子さんが
住んでいらした部屋でしょ?
岸井さとみさんが
入居したんだけど
井深さんの幽霊が出るんですって。
えっ?
怖がっちゃって
帰ろうとしないから
私の部屋と交換してあげたの。
えっ?
フフッ…
私 幽霊って嫌いじゃないから。
(2人の笑い声)
相変わらずだねえ。
あっ ちょっと
上がっていかない?
〈香川さくらとの付き合いも
長い〉
〈50年前 私の書いたドラマで
マヤを含めた3人姉妹の
末娘の役を演じ
以来 仕事で時々付き合った〉
〈彼女は 6歳の時
広島郊外で原爆投下に遭遇し
お母さんと姉さんを失っている〉
〈しかし 彼女は
大きな木の陰にいて
不思議に
なんの影響も出なかった〉
いやいやいや… 先生 はい。
ああ。
体のほうは大丈夫? あれから。
うん 大丈夫なの それが。
うん 全然平気。
フフッ… よかった。
ウフフフ…。
何年前になるかなあ?
ほら あの…
原爆ドームの下で会って以来。
あの時は びっくりしちゃった~!
いやあ 原爆の日の特集で
広島へ行ったら
先生が カヌーで
太田川を下ってきたんだもん。
そう。 あれはね 太田川を
源流から広島の街まで下る
っていう企画でね
当時はね
カヌーに凝ってたからさ
リポーターの一人として
参加してたんだ。
確か 戸河内から
流れてきたのよね?
そう!
オオサンショウウオってのは
初めて見たなあ。
戦後の食糧難の時代には
たんぱく不足を補うために
あそこら辺の人は
オオサンショウウオを捕まえて
食べたのよ。
だから 一時は
随分減っちゃった。
その話も聞いたなあ。
でもね 俺が行った当時は
随分増えてたよ。
懐かしいわ~!
しばらく
テレビで見なかったねえ。
まあ いろいろあって… うん。
仕事が来なくなって
京都でカツカツの生活してたの。
京都で!?
うん。
あっ ねえ
面白い話してあげようか。
何?
京都で不思議なバイトしてたの。
へえ~ どんな?
京都に 涙会っていう
不思議なバイトの組織が
あったのよ。
ふーん。
で そこに登録するとね
明日は どこそこと どこそこって
会の事務所から連絡があるの。
うん。
そうすると 喪服着て集合して
10人ぐらいずつ組になって
マイクロバスで運ばれていくの。
へえ…。
告別式の会場に。
誰の?
知らない人のよ。
知らない人!?
うん そうなの。
全っ然知らない人のなの。
ウフッ… 知人の顔して
お焼香の列に並んで
神妙に拝んで帰ってくるの。
へえ…。
ほら お葬式って必ず
帰りにお香典返しって
渡されるじゃない。
うん。
それがね 京都では
これが意外と高額な物を渡すの。
で それを 帰りのバスの中で
事務所の人に渡すと
換金してくれるのよ。
へえ~!
それを 1日に3~4カ所
次から次に掛け持ちで回るの。
まあ 結構
食費ぐらいにはなったわ。
フフッ…
すごい生活してたんだねえ。
まあね。 エヘヘッ…
食べなきゃなんないもんね~。
あのさ 面白いもん
持ってるじゃない。
ああ! これね
全部 お人形を作る道具と材料。
お人形 作ってるの?
うん そう。
おっ これ… 与勇輝先生っていう
お人形作家がいらしてね
この先生のお人形が素晴らしいの。
ふーん…。
昭和の日本人のお人形なんだけど
いや これが
本当に昭和の顔なの。
特に 子供なんか
もう本当に あの時代の顔!
今の子供とは全然違う。
ああ…!
わんぱくで貧しくて あの頃の顔!
アハハ…!
あっ ねえねえ 先生!
うん?
今度 一緒に見に行きましょうよ。
あのね 今度 東京で個展があるの。
ねえ? 行きましょ!
へえ…。
〈どういう いきさつで
そうなったか知らないが
乃木坂テレビが
60周年記念番組として
やすらぎの郷に住む
往年のスターたち
派閥で言うなら
桂木夫人のグループが
急きょ
大挙して出演する事が決まり
園内は その事で大騒ぎになった〉
そんな話
あたし 聞いてないけど!
(ため息)
桂木さんがね
受けちゃったんですよ 勝手に。
(みどりのため息)
って事はよ
この やすらぎの郷の名前が
出ちゃうって事?
出さないでくださいって
申し上げたんですけど
それじゃ
申し訳が立たないからって局が…。
ねえ! もう…!
桂木怜子…!?
(お嬢)そんな事をして
今まで ここまで
静かに伏せてきた ここの平和は
一体全体 どうなるの!?
いや その…。
加納のパパが
守ってきてくれたものを
パパが亡くなったら
途端に崩れるの!?
だ… だから それが…。
やすらぎの郷も
もう おしまいね!
えっ!? 許せない 絶対に!
そういうのは よくないよ!
ああ よくない。
いや やすらぎの郷ってのはさ
存在そのものを
世間にも知られてないって事で
今まで やってきたんじゃない。
そうそう そうそう。
ねえ?
(宗匠のせき払い)
(宗匠)
でも あんた 出るんでしょ?
フフ… えっ 俺?
(白鳥)出るの?
マジ…?
(マロ)いや だってさ
高井の秀さんだって
出るっていうしさ。
(白鳥)えっ!?
秀さんが?
(マロ)うん。 だってさ 少しはさ
男女のバランスを取らないと。
じゃないとさ やすらぎの郷が
もう ババアばっかりの
老人ホームと
思われちゃうじゃない。
放っときゃいいのよ そんなの。
放っときゃ。 ハハハハハ…!
本当は皆さん 出たいんですよ。
先を越されて
カッカしてるだけなんです。
あの人たちも
出りゃあよかったのに。
そうですよねえ?
いつまでも
変な突っ張りなさらずに。
ねえ?
(玉子)フフッ…。
嫌です。 絶対に嫌です。
100万 積まれても
絶対に断ります。
当たり前よ! まったく!
何考えてるんだろ
あのババアたち!
ここの伝統も全然知らないで。
あの…。
なんですか?
200万 積まれたら?
出ません。
300万では?
嫌です。
500万では?
絶対に ノー。
私 考える。
とにかく こういう事は困ります。
一体 どなたに断って
ここまで
話が進んじゃったんですか?
(柳 年男)桂木怜子さんが
任してくれと おっしゃって…。
あのね…。
桂木さんは
ここでは まだ新人なんです。
もっと うるさい方々が
ここには
以前から いっぱいいらして。
ネックは
白川さんと水谷さんでしょ?
いや 他にも。
(柳)いいです。 ですから
あの方たちは諦めます。
ご出演頂かなくて結構です。
そんな事したら
あとから どうなる事か! ねえ?
(ノック)
はい。
(風間ぬい子)失礼致します。
あの… 高井の秀さんが…。
(みどり)どうも。
あの…
ただ今 取り込み中でして。
失礼します。
ええ…
大体の事情は お聞きしました。
(名倉)はあ…。
確かにね 郷の内部事情を無視して
勝手に動き回った…
あんた 駄目です!!
すみません!
ねえ。 テレビ局の威光を
示したつもりかも
しれませんがね
そんなものを恐れる人間は
ここには 一人もおりません!
はあ…。
みんな 死にかかってますからねえ
怖いもんなんて ないんですよ!
そこのところ 誤解なきように。
すみません!
その上で申し上げますが
どなたかが
いったん引き受けた以上…。
頭上げなさい。
(高井)この方のお立場も
おありでしょう。
いかがですか? 理事長。
受けたものは受けたものとして
出演をするのが
筋ではないでしょうか?
いや… ああ…。
(高井)では 今回は
出演をする事にしましょう。
皆さんの説得は 私がやります。
それからね…
乃木坂との間に立って
つらい立場に立っている
九重めぐみさんの事も
考えてあげなければいけません。
ヘッ!
♬~
うーん…。
(名倉のため息)
出演には反対です。
(柳)明るくなければ
テレビじゃありません。
(マロ)大事なチャンスを
先生が潰したと思ってさ
逆恨みしちゃってるよ。
(マヤ)時は変わるのよ。