『やすらぎの刻~道 #98 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
- 鉄兵兄
- 信子
- 一同
- 三平
- 幸子
- 手紙
- 戦争
- お前
- 公一
- 公平
- 三平兄
- 横須賀
- 公次兄
- 一家
- 一緒
- 月光
- 元気
- 拷問
- 子供
- 小野ヶ沢
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > 戯曲・シナリオ
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,944円
『やすらぎの刻~道 #98 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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やすらぎの刻~道 #98 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
詳細情報
◇番組内容
高井秀次(藤竜也)らが出演したバラエティ番組での乱闘騒ぎに、世間は相変わらず沸いていた。一方、やすらぎの郷に住む栄(石坂浩二)の部屋に、執筆中の脚本「道」の登場人物・根来しの(清野菜名)と三平(風間晋之介)が現れて…!?赤紙を受け取った三平は、家族の前で「戦争に行きたくない」と宣言。長男・公一(佐藤祐基)に激しく戒められた三平だが、ある重大な決意をする!ある日、公次(宮田俊哉)に関する知らせが届き…
◇出演者
清野菜名、風間俊介、佐藤祐基、宮田俊哉(Kis-My-Ft2)、風間晋之介、井上希美、木下愛華
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
阿部雄一
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
いやー びっくり。 びっくりだわ。
ああ そんな事?
ありがとうございます。
(根来公平)
〈昭和18年の正月が明けて
山梨県 小野ヶ沢の村には
緊迫した空気が流れていた〉
〈年賀状に交じっていた
しのちゃんからの手紙に
三平兄ちゃんは
すぐさま その日
しのちゃんに会うために
横須賀へ飛んだ〉
〈翌日 兄ちゃんは帰ってきたが
休む間もなく 公一兄ちゃんと
鉄兵兄さんを捜しに行ったはずの
山おじのところへ
会いに向かった〉
鉄兵は死んだ。
この世には もうおらん。
♬~
(公一)鉄兵兄さんが死んだ。
もう この世にはおらん。
(根来幸子)どうして…?
〈鉄兵兄さんが死んだという話を
兄ちゃんたちから
僕らは聞かされた〉
(幸子の泣き声)
♬~
〈1月5日の寒い朝が明けて
三平兄ちゃんは
手紙を書いていた〉
〈三平兄ちゃんは
僕や信子が話しかけても
全く口を利かなかった〉
〈1月10日が
兄ちゃんに課せられた
甲府連隊への入隊の日だった〉
〈多分 兄ちゃんは
僕らみんなへの別れの手紙を
書いているものと思われた〉
(戸の開閉音)
どこ行くんだ?
鯉沼だ。
鯉沼会議か?
ああ。
兄ちゃん。
この前 しのちゃんには会えたか?
ああ。
元気だったか?
ああ。
公平…。
ああ。
机の引き出しに
何通か手紙がある。
しのちゃんに宛てたものもある。
俺がいなくなったら
彼女に届けてくれ。
わかった。
横須賀の海軍病院だ。
直接会って 手渡すんだ。
わかった。
どこに行くんだ!?
ちょっと
町まで買い物に行ってくる。
(ため息)
三平は どうした?
今 部屋の中を片付けてる。
飯が冷める。 早く来いと言え。
うん。
(足音)
〈事件が起きたのは
その夕飯の時の事だ〉
どうした?
兄ちゃん… いろいろ考えた。
戦争に行くのは
やっぱり 俺 嫌だ。
どう考えても 殺し合いはできん。
俺 逃げる!
何を馬鹿言い出すんじゃ…!
山の奥に逃げる。
誰にも捕まらん!
鉄兵兄さんのように
逃げおおせてみせる!
鉄兵兄さんは
結局 死んだんだ!
俺も鉄兵兄さんと
同じやり方がしたい。
アホな事 抜かすな!
そんな事したって 絶対捕まる!
捕まらん!
(公一)捕まる!
お前と鉄兵兄さんじゃ 力が違う!
(三平)俺も山は知っとる!
お前の知っとるのは
山の入り口じゃ!!
隠れる場所に
いくつも当てがある!
そんなもん すぐ見つかる!
見つからん!!
見つかる!! 見つかって捕まる!
捕まったら拷問を受ける!
徴兵逃れは お国への反逆じゃ!
兄ちゃん!
お前だけじゃない!
公平も わしも 信子も 幸子も
この家のもんは みんな共犯じゃ!
みんな捕まって拷問を受ける!
俺は…。
(公一)黙って聞け!
いいか? 日本は今
列国相手に 一生懸命
みんなで戦ってるんだ!
お前一人だけ逃げようなんて
そんな事は許されん!
鉄兵兄さんのした事だって
ありゃあ 国への裏切りじゃ!
兄さんだから黙っとったが
本当は わしは許せんと思っとる。
お前 兄さんに
感化されたんか知らんが
うちの一家が
そんな事するのは許さん!
絶対に許さん!
そんな恐ろしい事
二度と考えるな!
(公一)信子 飯をよそえ。
(信子)はい…。
(三平のすすり泣き)
(すすり泣き)
兄ちゃん…。
おらにも 夢があった。
戦争が終わって
平和になったら…。
これまで以上の平和なんて
望まん!
(三平)金もいらんし
豊かにも ならんでいい。
今までどおりの
貧しい暮らしでいい。
貧しくても この村で
一家が楽しく固まって…。
それぞれ 嫁もらって
子供こさえて…。
昔 兄ちゃんと一緒に話したぞ。
公次兄ちゃんも一緒に
みんなで話したぞ!
(三平)それで
みんなが固まって住んで
人手が足らん時は
結や無尽で助け合って…。
いつも みんなで話し合った
わしらの夢じゃ。
その夢を果たさんで…
死ぬのは たまらん!
♬~
兄ちゃん!
死ぬとは限らんのだから…!
♬~
(信子)生きて帰って…
夢かなえようよ。
♬~
♬~
兄ちゃん。
あんまり深刻に考えるなよ。
♬~
生きて帰ってきた奴だって
いっぱいいるんだ。
なるべく
前へ出ないようにしてさ…。
後ろのほうで
うおー! うおー! って
さも勇ましく叫んでりゃいい。
♬~
相変わらず
お前は能天気な奴だな。
(三平)そんな器用なまね
俺には できないよ。
第一…
戦争は 戦争ごっこじゃない。
いざとなったら
命令されたとおり
俺は 真っ先に
飛び出しちまう気がするんだ。
そしたら
真っ先に撃たれちまうぞ。
仕方ないだろう 戦場に出たら。
聞いたか?
何を?
アオも 近々 徴用されるらしいぜ。
本当か?
俺たち人間は
1銭5厘で召集されるが
馬は 1頭230円だとさ。
兄ちゃん この前 横須賀で
しのちゃんに
入隊する事 ちゃんと言ったか?
ああ。
何か言ってたか?
「死なないで」って…
珍しく言った。
「死なないで」って…
しのちゃんが言ったのか。
ああ。
「おめでとう」とは言わなかったか。
♬~
言わなかった。
鉄兵兄さんの事は
話さなかったのか?
話したよ。
しのちゃん なんて言ってた?
「鉄兵兄さーん」って 涙ためてた。
♬~
公平。
くどいようだが
俺に何かあったら
この住所に知らせてやってくれ。
しのちゃんの勤め先だ。
わかった。
机の引き出しに手紙が…。
わかってる。
何かあった時は 必ず届ける。
頼む。
♬~
〈その晩 僕は夢を見た〉
♬~(一同)「兎追いし」
〈小野ヶ沢への いつもの道を
僕らは きょうだいで
歌いながら歩いていた〉
〈夜だったけど 月光に照らされ
みんなの顔がはっきり見えた〉
♬~(一同)「夢は今も」
〈みんな まだ若く
半分 子供だった〉
♬~(一同)「忘れがたき」
〈しのちゃんが いた〉
〈それから…〉
♬~(一同)「如何にいます」
〈戦争に行く前の
公次兄ちゃんもいた〉
〈なんだ 公次兄ちゃん
元気でいるじゃん〉
♬~(一同)「友がき」
〈僕の心は 幸せに弾んでた〉
♬~(一同)「風につけても」
〈山の間から 月光に照らされた
南アルプスが浮かんで見えた〉
〈僕は…〉
(幸子の声)兄ちゃーん!!
(信子)兄ちゃん…!
公平兄ちゃん!
(幸子と信子のすすり泣き)
どうした?
(信子)さ… 三平兄ちゃんが…
屋根で…
毒飲んだ!
(信子と幸子のすすり泣き)
♬~
公平ちゃん!