『やすらぎの刻~道 #99 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
- 信子
- 三平兄
- 幸子
- 公一
- 荒木
- 自殺
- 自分
- 屋根
- 苦労
- 五介
- 公一兄
- 手伝
- 職員
- 先生
- 戦争
- 本当
- 荼毘
- お気
- ニキビ
- ハゲ
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > 戯曲・シナリオ
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『やすらぎの刻~道 #99 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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やすらぎの刻~道 #99 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
詳細情報
◇番組内容
高井秀次(藤竜也)らが出演したバラエティ番組での乱闘騒ぎに、世間は相変わらず沸いていた。一方、やすらぎの郷に住む栄(石坂浩二)の部屋に、執筆中の脚本「道」の登場人物・根来しの(清野菜名)と三平(風間晋之介)が現れて…!?赤紙を受け取った三平は、家族の前で「戦争に行きたくない」と宣言。長男・公一(佐藤祐基)に激しく戒められた三平だが、ある重大な決意をする!ある日、公次(宮田俊哉)に関する知らせが届き…
◇出演者
清野菜名、風間俊介、佐藤祐基、風間晋之介、井上希美、木下愛華
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
阿部雄一
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
(根来信子)三平兄ちゃんが…
毒飲んだ!
(幸子と信子のすすり泣き)
♬~
(根来公一のすすり泣き)
♬~
(信子)兄ちゃーん!
(幸子)嫌だーっ!!
(公一)大きな声 立てるな!
よそに聞こえる。
とにかく… 体を下へ下ろそう。
♬~
(一同の泣き声)
♬~
自殺した事は 伏せにゃならん。
(公一)戦争に行くのが嫌で
自殺したと知れたら
ただじゃ済まん。
えらい事になる。
♬~
(公一)屋根の雨漏り 直しとって
誤って
滑って落ちたって事にしよう。
荒木に知られる前に
状況を作ろう!
俺… 小滝村に走ってくるよ。
あそこには
西条の五介さんがいる。
兄ちゃんの親友だ!
手伝ってもらおう。
俺 行ってくる!
♬~
兄ちゃん 待ってろ!
今 みんな 呼んでくる!
(信子と幸子の泣き声)
信子 ありったけのさらし
持ってこい!
えっ…?
(信子)幸子… 幸子 行くよ。
♬~
(公一)くっ…!
♬~
(信子)兄ちゃん! 兄ちゃん!
えっ? 兄ちゃん…?
♬~
(信子と幸子の泣き声)
(信子)兄ちゃーん…!
(信子と幸子の泣き声)
(戸の閉まる音)
(西条五介のすすり泣き)
(すすり泣き)
(公一)信子 荒木を呼んでこい。
三平が屋根を修理しとって
足滑らせて落ちて死んだとな。
〈昼前に 町から 荒木さんと
役場の職員と
診療所の先生が駆けつけた〉
打ちどころが
よっぽど悪かったんじゃろう。
ほとんど即死じゃ。
(医師)現場を一応見ておこうか。
(職員)
あそこから滑って落ちたんか。
(公一)はい。
雪が積もっとって 滑ったからな。
とんだ事だったな。
死亡診断書は すぐに書いておく。
(荒木)
先生 ありがとうございました。
荒木さん。
こっちで荼毘に付して
構わんかな?
いいだろう。
〈午後になって
司郎さんと修さんが
山越えの道を飛んで来てくれた〉
♬~
♬~
♬~
♬~
〈三平兄ちゃんの体を焼く火は
それから二日二晩の間
森の中にバチバチと燃え続けた〉
♬~
〈誰も何もしゃべらなかった〉
(幸子と信子の泣き声)
♬~
〈公一兄ちゃんは
石になったみたいに
切り株に座って動かなかった〉
〈多分 兄ちゃんは
あの晩 三平兄ちゃんが
山へ逃げると言い出した事を
激しく怒鳴った その事を
じっと考えて
耐えていたんだと思う〉
〈兄ちゃんだけじゃない〉
〈僕も信子も幸子も みんな
三平兄ちゃんが山へ逃げる事を
必死に止めた事を
後悔していたんだ〉
〈僕らが止めなければ
三平兄ちゃんは
今頃 この深い奥山のどこかを
生きて どこかへ
歩いていたかもしれない〉
♬~(『ふるさと』の演奏)
♬~
♬~
〈明け方 少し風向きが変わり
三平兄ちゃんを焼く火の煙は
小野ヶ沢の村のほうへ
ゆっくりと流れた〉
〈ニキビ 青っ洟 ハゲ〉
〈三平兄ちゃんが 昨日 死んだ〉
〈兄ちゃんは どうしても
戦争に行くのが嫌で
自分から命を絶っちまったんだ〉
〈そういう行為が
今 日本人として
恥ずべき事なのかどうか
俺には わからない〉
〈だけど
兄ちゃんは 兄ちゃんなりに
自分に正直に
やった事なんだと思う〉
〈それをやっちまった
兄ちゃんの事を
素晴らしい人だったと俺は思う〉
〈3日目の朝 五介さんたちは
それぞれの村へ帰っていった〉
〈甲府連隊への出頭の日が
あと1日と迫っていたからだ〉
〈僕らは 少し一生懸命
荼毘の火を 強く
燃やしすぎてしまったらしい〉
〈三平兄ちゃんの骨は
少ししかなかった〉
♬~
♬~
どうだ?
別に…
問題ある箇所はないみたい。
私のも。
自殺を ほのめかすとか…
そういう事
兄ちゃん 何か書いてないか?
書いてない。
全然。
自分が出征したら
兄ちゃんたちを手伝って
畑の事 しっかりやれって。
そうか。
もしも 兄ちゃんが
そういう事を
何か どこかに書いていたら
すぐ俺に言え。
そして燃やすんだ。
わかった。
♬~
兄ちゃん。
一つ 変な事 聞いていい?
鉄兵兄ちゃん…
本当は生きてるの?
誰が言った?
公一兄ちゃんか?
三平兄ちゃん。
三平兄ちゃんが!?
よくわかんないんだけど
なんか この前
そんな感じの事 言った。
本当か?
聞いたら
すぐに嘘だって言ったけど…。
(信子)なんか 兄ちゃん
隠してるみたいだった。
♬~
縫合の準備 できてる!?
はい できてます!
すぐ麻酔の用意!
(患者)ああっ! ううっ…!
(しの)ご苦労さまです。
お気をつけて。
はい。
ご苦労さまです。
♬~
公平ちゃん!
♬~
〈胸の底から 突然 涙が
熱い塊になって突き上げた〉
〈三平兄ちゃんを
侮辱するのは やめろ〉