ウイスキーがまだ高嶺の花だった時代、酒税に基づいてウイスキーに使われる原酒の割合によって等級が決められ、価格もそれに準じたものになっていました。
今やモルトとグレーンウイスキーしか使わない銘柄が当たり前になりましたが、国産の1000円以下のものとなると、昔のようにスピリッツ(熟成させていない蒸留酒やアルコール)を混ぜたものもあります。
以前にトップバリュのウイスキーを取り上げましたが、こちらもスピリッツが混ざっていました。
今回もそんな安いウイスキーです。
宝酒造は甲類焼酎(宝焼酎)や日本酒(松竹梅)が有名ですが、ウイスキーの製造もおこなっています。
歴史は浅くはなく、日本各地に懐かしのホーロー製の看板があるほどです。
しかし、現在の銘柄は安価な「凛」のみで、他社のような本格的なものは作っていません。
ボトルからの香りをかいでみると、何やらバーボンのような香りがしてきます。
ストレートで飲んでみると、飲み口はバーボンの持つ独特の香りがしてきます。その後、ナシや青リンゴのようなフレッシュな香りと酸味、そのあとにナッツのような味と甘みがやってきます。アルコール度数が37度ということもあってか、刺激は抑え目です。
が、トゥワイスアップにすると、上記のような香り、味はさっぱりと消えてしまいます。まるでシングルの水割りにしたほどの味気無さです。
この辺りは、原酒の割合が少ないのが原因かもしれません。
そこでウイスキーにチョロっと垂らす程度で加水してみましたが、これでも香りが立ち上がるウイスキーらしさは出ません。
ウイスキーらしく飲むならストレートしかない、という不思議なウイスキーです。
価格は720mlで600円台。このほかに、2.7Lと4Lのペットボトルがあります。
とはいえ、これほど味気ないと飲む気にはなれず、コーラハイにすると、一般のウイスキーならウイスキーの味が出てくるのに、凛ではコーラの味しかしません。
しかも近い価格帯には、ブラックニッカクリアがあります。
これを買うくらいなら、宝焼酎 純やレジェンドを買ったほうがいいです。実は個人的にレジェンドは味わいがあって大好きな銘柄で、まだ20°しか飲んでませんが、35°も飲んでみたいと思っているほどです。
レジェンドのように10年熟成の原酒を使うほどの気合があるなら、もっとウイスキーにも気合を入れればいいものができるのに、と残念に思う私です。
<個人的評価>
・香り D:バーボンらしい立ち上がりから、ナシ、青リンゴのようなさわやかさ、そしてナッツのようなフィニッシュにつながります。ただしストレートに限る。
・味わい D: アルコールの刺激は意外に少なく、ナッツやはちみつの甘みがやってきます。ただしストレートに限る。
・総合評価 C:ストレートがうまい。それ以外ではウイスキーらしさがなくなって味気なくなる。価格を考えればさもありなん、と思いがありますが、個人的には割って飲むなら宝焼酎 純、レジェンドをどうぞ、といいます。
このレベルになるとウイスキーよりも熟成された焼酎のほうが各上に思えます。
今やモルトとグレーンウイスキーしか使わない銘柄が当たり前になりましたが、国産の1000円以下のものとなると、昔のようにスピリッツ(熟成させていない蒸留酒やアルコール)を混ぜたものもあります。
以前にトップバリュのウイスキーを取り上げましたが、こちらもスピリッツが混ざっていました。
今回もそんな安いウイスキーです。
歴史は浅くはなく、日本各地に懐かしのホーロー製の看板があるほどです。
しかし、現在の銘柄は安価な「凛」のみで、他社のような本格的なものは作っていません。
ボトルからの香りをかいでみると、何やらバーボンのような香りがしてきます。
ストレートで飲んでみると、飲み口はバーボンの持つ独特の香りがしてきます。その後、ナシや青リンゴのようなフレッシュな香りと酸味、そのあとにナッツのような味と甘みがやってきます。アルコール度数が37度ということもあってか、刺激は抑え目です。
が、トゥワイスアップにすると、上記のような香り、味はさっぱりと消えてしまいます。まるでシングルの水割りにしたほどの味気無さです。
この辺りは、原酒の割合が少ないのが原因かもしれません。
そこでウイスキーにチョロっと垂らす程度で加水してみましたが、これでも香りが立ち上がるウイスキーらしさは出ません。
ウイスキーらしく飲むならストレートしかない、という不思議なウイスキーです。
価格は720mlで600円台。このほかに、2.7Lと4Lのペットボトルがあります。
とはいえ、これほど味気ないと飲む気にはなれず、コーラハイにすると、一般のウイスキーならウイスキーの味が出てくるのに、凛ではコーラの味しかしません。
しかも近い価格帯には、ブラックニッカクリアがあります。
これを買うくらいなら、宝焼酎 純やレジェンドを買ったほうがいいです。実は個人的にレジェンドは味わいがあって大好きな銘柄で、まだ20°しか飲んでませんが、35°も飲んでみたいと思っているほどです。
レジェンドのように10年熟成の原酒を使うほどの気合があるなら、もっとウイスキーにも気合を入れればいいものができるのに、と残念に思う私です。
<個人的評価>
・香り D:バーボンらしい立ち上がりから、ナシ、青リンゴのようなさわやかさ、そしてナッツのようなフィニッシュにつながります。ただしストレートに限る。
・味わい D: アルコールの刺激は意外に少なく、ナッツやはちみつの甘みがやってきます。ただしストレートに限る。
・総合評価 C:ストレートがうまい。それ以外ではウイスキーらしさがなくなって味気なくなる。価格を考えればさもありなん、と思いがありますが、個人的には割って飲むなら宝焼酎 純、レジェンドをどうぞ、といいます。
このレベルになるとウイスキーよりも熟成された焼酎のほうが各上に思えます。