楽天・平石洋介監督(39)が23日、西武戦(メットライフ)で、あわや退場の猛抗議を見せた。
1点ビハインドの7回。先頭・浅村の打球は右翼ポール際への大飛球。右翼手・木村がジャンプして捕球するとすかさず二塁に投げ、打った浅村は二塁でタッチアウトとなった。この際に、秋村一塁塁審は、いったん右拳を挙げるアウトのジャッジをしてから、両手を広げる「ノーキャッチ」のジェスチャーに変更。
これを見た平石監督は、ベンチを飛び出し、審判の体に接触スレスレで、語気強く5分近く抗議。最後は真喜志ヘッドが抱えるようにしてベンチに下がらせた。1死走者なしで試合は再開し、楽天は敗れた。
実際は右翼ポールぎりぎりフェアの打球がフェンスに当たってから、木村のグラブに入っていた。試合後、指揮官は「浅村はアウトとみて走りを緩めたかもしれない。納得はできない」とぶぜん。浅村は「アウトと思って走るのを緩めた。審判の(アウトの)ジャッジは見えていたが、それより木村の動きを見て(右飛じゃないと思い)スピードを上げた。ファウルかフェアかを気にしてて、次の塁を狙う意識がもっと必要だったと思う。それは反省しないと」と話した。
石井一久ゼネラルマネジャー(GM)は「監督の気持ちはわかるが、謝罪されてもしかたない。(審判の)技術向上に努めてもらえれば」と話し、日本野球機構(NPB)に意見書を出すなどはしない模様だ。