マウンドに上がれば雑念は消えていた。8回に3番手で登板したロドリゲスが三者凡退に抑えて34ホールド目。相手に流れを渡すことなく岡田につなぎ、「チームの勝利に貢献できて良かった」と胸を張った。
この日は米大リーグ、フィリーズの大慈彌功・環太平洋担当部長が視察に訪れていた。ロドリゲスにとっては2017年途中まで在籍した古巣。「来ていることは試合前に知っていたけど、マウンドでは全部忘れて試合に集中していた」と明かした。
チームでは断トツの54試合目の登板。「試合数は多いけど、体調は悪くない」。ストレッチやチューブを使ったケアがタフな体を支えている。「来季ももちろん中日でプレーしたい。僕には青い血が流れているからね」と笑った左腕は、まだまだ投げ続ける。(高橋雅人)