山城合戦/コタロー
 
ポイントはありません。
以下の方がポイントなしでコメントを寄せています。
- 孤蓬
文語の用法、歴史的仮名遣の用法などに気になるところがあります。
例えば、最初の連(四行目まで)のみを見ましても、次の通りです。

>乱れし世も末なりけれども
>山に小さき城ありけり
「乱れし世」と過去回想の助動詞の連体形「し」が使われていますが、ここは過去回想の意味ではなく完了継続の意味なので、完了継続の助動詞を用いて「乱れたる世」と表現するのが適切です。
現代口語では、過去も完了も同じ助動詞「た(だ)」を用いて表現しますが、文語ではそれぞれ別の助動詞を用います。

また、「末なりけれども」と逆接の接続助詞「ども」が用いられていますが、この接続助詞の前後の節の関係は、逆接の関係ではありませんので、この助詞の使用は適切ではありません。

>一騎当千の兵なれば天下人の威令に服し参らず
「兵」は「つはもの」と読むのでしょうか? 「つはもの」であれば、日本語としては問題ありませんが、漢語においては「将」と「兵」は意味が違います。「兵」を率いる者が「将」ですので、城主に対して「兵」の字を用いるのは適切ではありません。

また、「服し参らず」という日本語表現はありません。
「参る」は基本的に文語では補助動詞としては用いられません。
例外的に、動詞の連用形に接続助詞「て」が付いたものに接続して「見て参る」などといった謙譲表現として用いられることはありますが、「服し参る」というように直接動詞の連用形に接続する用法はありません。

>右府大いに怒って
イ音便「大いに」、促音便「怒って」など、音便は基本的には口語脈の表現です。
歴史的には、中古あたりから見られるようになり、琵琶法師などによる語り(口述)の文学である軍記物には多用されます。

なお、本投稿作は、軍記物のような体裁とも見えるので、その意味では音便の使用も問題ないようにも思われます。

>討手をつかわす
「つかわす」は現代仮名遣です。
歴史的仮名遣では、「つかはす」。

なお、本投稿作は、数日前、Water timeさんというアカウント(現在はgorokiさんのアカウント;アカウントナンバー12101)で「伝統定型各種」カテゴリに投稿され、すぐに削除されたと記憶します。
コタローさん(アカウントナンバー12105)とWater time(goroki)さん(アカウントナンバー12101)は、同一の方なのでしょうか?

---2019/08/24 08:29追記---
先のコメントの誤字等を修正しました。

Home
コメント更新ログ