ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)が24、25日に札幌競馬場で行われる。今年も国内外から腕達者が集結。中でも、シリーズ制覇に向けて武豊騎手(50)=栗東・フリー=が並々ならぬ意欲を燃やしている。過去4年で2位が3回と悔しい結果に終わっており、今年こそお立ち台の一番高いところで喜びをかみ締める。
国内外の実力者との腕比べに胸が躍る。日本が誇る名手・武豊の眼光が鋭く光った。「毎年楽しみにしているし、出られるのを目標にしています。2位ばかりだから、今年こそ優勝しないとね」。今年で5年連続の参戦だが、過去4年で2位が3度。前身のワールドスーパージョッキーズシリーズでは1992年に優勝はあるものの、以降はタイトルから遠ざかっている。今年にかける思いは強い。
優勝をつかむポイントを、「一つは勝つこと。あとはC、D評価で、いかに4、5着を拾えるか」と分析する。抽選の結果、第2戦のペイドメルヴェイユ(C評価)、3戦のキタサンタイドー(A評価)と、過去に騎乗経験がある馬を引き当てた。特徴を知るパートナーとのコンビは間違いなくプラスに働くだろう。「みんないいところを見せたいと思っている。本当に楽しみ」と声を弾ませた。
今年は初出場の藤田菜七子など、フレッシュな顔触れもそろう。「バラエティーに富んだメンバー。的場さんもいるし、久々に最年長じゃないと思った」と笑う。さらに「女性も3人いるしね。札幌のイベントとして定着してきた」。今年で5年目となる札幌開催。名手の栄冠への執念が、北海道を熱くする。 (栗東取材班)