今秋のドラフト1位候補で「高校BIG4」で夏の甲子園大会に唯一出場した星稜(石川)のエース右腕・奥川恭伸投手(3年)が22日、決勝の履正社(大阪)戦に先発。9イニングを完投したものの、11安打を許して3―5で敗れ、チームと北陸勢悲願の夏の全国制覇はならなかった。
この日の奥川は疲労などからスライダーのコントロールに苦労し、1点リードの3回に4番・井上広大外野手(3年)に今大会で初の自責点となる逆転3ランを許した。星稜は7回に3―3の同点に追いついたが、奥川は8回に長短4安打を集中され、勝ち越しの2点を献上。残りのイニングでの反撃もならず、準優勝に終わった
閉会式での整列の間に大粒の涙を流した奥川は「(井上に許した)本塁打の球は失投。それが悔しい。履正社は春とは違うチームになっていた」と言いながらも、「ここ(決勝)まで来ることができましたし、いいゲームでした。やり切りました」。林和成監督は「奥川には感謝しかないです。よく3年間成長してくれました」と話していた。