トップ > 中日スポーツ > 高校野球 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【高校野球】

星稜・奥川の女房、山瀬プロ志望表明 中日スカウト高評価「地肩の強さピカイチ」

2019年8月22日 21時50分

◇22日決勝 星稜3-5履正社

履正社―星稜 6回表を終えてベンチに戻る奥川(左)と山瀬=甲子園球場で(七森祐也撮影)

写真

 塁上でゲームセットを見届けると、星稜の主将・山瀬慎之助捕手(3年)の目から悔し涙がとめどなくあふれ出た。「勝って終わりたかった。勝ちたかった」

 エースの奥川とは小学時代からバッテリーを組んできた。決勝前には履正社の各打者を宿舎のビデオ部屋にこもって研究。「いつものキレがない」と奥川の不調を感じつつ、終盤まで3ランによる失点だけにとどめた。

 2点を追う7回1死二塁の好機では、三振に倒れたばかりの奥川に「俺に任せろ」と一声掛けてから適時二塁打。9回にも先頭で中前打を放った。最後までナインを鼓舞したが勝利には届かず「奥川のおかげでここまできた。勝たせたかった」と再び涙をぬぐった。

 中日の米村チーフスカウトが「地肩の強さは大学生、社会人と合わせてもピカイチ」と語るように、その強肩にはプロも注目している。山瀬も「プロを考えている。奥川とはいつか日本代表でもバッテリーを組みたい」と夢を語る。

 一方の奥川は「2人で日本一になりたかった思いはあるし、チームメートにも恵まれた」と振り返った。剛腕の女房役を全うし、次のステージへと飛躍する。(木村尚公)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ