ビジネスパーソンとは、切っても切り離せない業務「出張」。万全の体調と準備で、つつがなく仕事を進めたいものですが、特に海外出張では日本と同じようにとは行きません。できるだけ快適に、そして効率的にこなすには、どうすればいいのでしょうか。
今回は、数多くの海外出張をこなしてきたお二人のビジネスパーソンの経験をもとにした有意義なハック術に加え、海外出張時に頼りになるようなサービスや安心を提供してくれるアイテムも紹介します。
お話を伺ったのは、清水俊宏さんと中島啓太さん。
清水俊宏 (株)フジテレビジョン FNN.jpチーフビジョナリスト。テレビ番組のプロデューサーやニュースサイトの運営責任者を務める。出張だけでなくプライベートの放浪旅でもよく海外を訪れるそう。
中島啓太 サッカー元日本代表監督の岡田武史さんが代表取締役会長を務める(株)今治.夢スポーツの経営企画室長で、FC今治の運営に携わる。特に前職の外資系コンサルティング会社時代は、海外出張は日常茶飯事だったそう。
仕事でもプライベートでも海外経験が豊富なお二人。最初に、特に印象に残っている海外出張から聞きました。
清水さんの回答は、メディア研究のためのアメリカ出張。「ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスの3都市を巡り、ABCニュースやハフィントンポスト、バズフィード、Facebook、YouTubeなど、さまざまなオフィスを訪れて意見交換をしました。メディアのあるべき方向性をそれぞれの視点で語ってくれて、このときのアドバイスは自分の働き方にかなりの影響を与えています」
中島さんの印象に残る出張もアメリカ。『ミネソタ ユナイテッド FC』というサッカークラブのオフィスと試合の視察です。
「試合に勝利したあと、選手やスタッフとスタジアムにいるファン全員が一緒になって歌うシーンがありました。アメリカはサッカーがあまり盛んではないと言われてきた土地。そこで、スタジアムを埋め尽くすファンが一生懸命歌を歌うのをみて、その迫力に圧倒され、胸を打たれました。今治もこんな風景がある街にしたい、という想いが改めて沸きましたね」
そんなお二人、海外出張ではどんなこだわりをもっているのでしょうか。清水さんのこだわりは、「自分の足で歩く」こと。「知らない外国の街を歩くと、普通の出張も大冒険に変わります」と語ってくれました。
一方、中島さんは「荷物を少なくすることと、現金を持たないこと」。その理由は「荷物が多いと、飛行機のチェックインの手間や破損のリスクが増えるし、盗難されないように神経をすり減らします。よほどのことがない限り、荷物は1つにまとめて機内に持ち込みます。また、現金ではなくクレジットカードを使えば、後から支出の振り返りができる。万が一、トラブルにあっても保険が適用される安心感もあります」
また、二人とも現地の人とのコミュニケーションの重要性を指摘します。「日本人だけで固まらないように気をつけています」と清水さん。中島さんは、「あいさつや力強い握手を心がけること、ハッキリと意思を伝えること、そして家族や音楽・スポーツのことなど生活の一部についての話題も話すこと」を心がけているそうです。
ここからは、もう少しハック的な話。まず、海外出張なら、誰もが気になり恐れている「時差ボケ」の対処について。清水さんは「仕事を一生懸命するのはもちろん、少しでも空き時間があれば観光に出かけるようにする」のだとか。「忙しくしていると、夜は自ずと眠たくなります」。
中島さんは時差ボケしやすい体質だそう。「どうにかしようとすると余計ストレスになるので、そのうち治ると気軽に考えます。強いていえば、散歩やランニングで体を動かしたり、意識的に日光を浴びるようにしていますが、効果はわかりません(笑)」
もうひとつ気になるのが、海外出張に持っていくものです。慣れていないと、あれもこれもとなり、荷物が多くなりがち。特に、荷物が少ないと自負する中島さんのアイテムは気になるところ。
「クレジットカードと、iPhone、それから家で使っている歯磨き粉です。クレジットカードは、携行品の損害保険が付帯されるカードを使っています。飛行機でスーツケースが破損したときに、航空会社とうまく交渉が進まず、保険もかけていなかったので泣き寝入りした経験からです。iPhoneはSIMフリーで、現地のスーパーやコンビニでSIMを買って利用しています。歯磨き粉は『LOGONA』のペパーミントジェルをもう何年も愛用しているので(笑)」
一方、清水さんはいかにも報道に携わる人間といったセレクト。「ポケットに入る小さなメモ帳」です。
「スマホのメモ帳も使いますが、ペンを動かすと原稿や新しいビジネスの発想が生まれてきます。それ以外には、帰りのお土産が増えても大丈夫なように折り畳み式のバッグを持参。調子に乗って、買い物をしすぎてしまいますが(笑)。ゴルフボールも欠かせませんね。寝る前に踏むと疲れが吹き飛ぶような気がします」
ビジネストリップの達人はホテルをどのように有効活用しているのか
海外出張時、宿泊するホテルはただ寝泊まりするだけの場所ではありません。プレゼン資料の仕上げやメールのやり取りなど、ワーキングスペースとして活用するビジネスパーソンは多いはず。そういった場合、いかにホテルの部屋を快適な空間にするかが重要です。
清水さんはチェックイン後、カーテンを全開にして光を取り入れます。窓が開くホテルなら空気を入れ換えるようにしているそうです。光を重視するのは中島さんも同じ。予約時やチェックイン時、できるだけ、日当たりのよい部屋にしてもらえないか聞いてみるのだとか。
仕事という観点では、チェックインとチェックアウトで無駄な時間を作らないことも重要。中島さんも「ホテルのチェックイン・チェックアウトの前後は、余計な時間と費用が発生しやすい」と指摘します。そのため、「できるだけ細かく計画して、無駄な時間を過ごさないように心がけています」とのこと。
そこで有効なのがアーリーチェックインとレイトチェックアウトです。清水さんは、「早めに到着してしまったときに、部屋の準備ができていたので早めにチェックインできて、初日の行動がとても楽になったことがありました。このときはたまたまでしたが、サービスとして設定されていると嬉しいですね」と語ります。
中島さんも、「早朝便で現地に到着したのですが、ホテル周辺で開いているお店が少ない。ホテルにアーリーチェックインをお願いしたところ、対応してもらえて助かったことがあります」と活用した経験を話してくれました。
海外出張で落ち着いて仕事ができるカフェやワーキングスペースを探すのは難しいもの。アーリーチェックインやレイトチェックアウトなら、部屋で仕事をする時間を多めに確保できるし、無駄な時間も少なくできます。とはいえ、リクエストをしても必ず対応してもらえる訳ではありません。そんなときは、クレジットカードのサービスを利用してみてはどうでしょうか。
アメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードには「ファイン・ホテル・アンド・リゾート」という特典があります。対象のホテルを予約すると、アーリーチェックイン(空き状況により)とレイトチェックアウトのサービスが無料で受けられます。レイトチェックアウトは16:00まで部屋が利用でき、予約時に確約してもらえるので、うまく活用すれば、より効率的なビジネストリップのサポートになるでしょう。
アップグレードすれば、より快適な部屋を手に入れられる
ホテルの部屋で仕事をする際、快適な空間を実現する究極的な方法がアップグレードです。広めのデスクに眺めの良い眺望、疲れを癒やせる大きめのバスルームとベッドは、海外出張のパフォーマンスを上げてくれます。
とはいえ、アップグレードはお金もかかるし、おいそれとできることではありません。極まれに、チェックイン時、無料アップグレードという嬉しい提案もありますが、あくまでホテル側の好意。そうそう、期待はできません。
しかし、清水さんはそんな嬉しい経験があるそうで、「部屋が広かったり景色が良かったりして、単純にうれしいですよね。個人的に嬉しかったのは、混雑しているビュッフェスタイルの朝食がバーラウンジに通されたこと。ゆっくりと食事ができて、かなり優雅な気持ちになりました」と振り返ります。
ビジネストリップはプライベートの旅行と違い、観光や街に出かける時間がないことも多いでしょう。また、海外仕事は緊張や環境の変化もあり、疲労も溜まりがちです。だからこそ、ホテルの部屋で過ごす時間はとても重要。グレードの高い部屋で過ごせれば、それに越したことはありません。
アメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードの特典、「ホテル・メンバーシップ」は、通常では年間登録料もしくは年間数十泊が必要となるホテルグループの上級メンバーシップまたはVIPプログラムならではの特典やサービスを受けることができます。
上級メンバーシップの内容はホテルグループにより内容は異なりますが部屋のアップグレードが含まれているものも多く、仕事だけの海外出張ではなく、ラグジュアリーなプライベート時間も楽しめそうです。
機内や空港を「自分の空間」にしてしまう方法とは
海外出張時、仕事を快適にこなすために重要なのは、ホテルでの過ごし方だけではありません。飛行機の機内、トランジットでの空港の待ち時間も鍵を握ります。特に、フライト時間が長ければ、機内での過ごし方によって現地でのパフォーマンスにも影響が現れるでしょう。
清水さんの機内での過ごし方は、ある意味、王道で、「映画をみることが多いですね。作品のラインナップを見るだけでも楽しい。あとは、原稿を書いたり、本を読んだり。私は寝るのが得意なので、消灯時間には必ず熟睡しています」とのこと。
中島さんも映画をみたり本を読んだりしますが、それはプライベートな旅行のとき。「出張時には、パソコンやスマホを機内Wi-Fiをつないでメールを返信したり、現地についてからのことを考えたりしています、あとは、しっかり寝ること。長距離移動の時は、機内を歩いたりストレッチしたりして、体に負担がかかり過ぎないように気をつけています」
では、トランジットなど空港での待ち時間が発生したら、どのように過ごしているのでしょうか。仕事をしようにも「Wi-Fiがない」とか「電源コンセントがない」といった理由で無駄に過ごしてしまった人も多いかもしれません。また、リラックスしようにも、座る席を探すのも一苦労なんて事態も。
そうならないためにも、「海外出張時には、ラウンジを活用しています」と中島さん。フル活用した事例として、アブダビ空港での思い出を語ってくれました。
「アブダビ空港で乗り換えのために発生した待ち時間は12時間。長旅で疲れている上に、半日も過ごすのはかなりキツイと思っていたのですが、豪華なシャワールームがあり、テンションが上がったのを覚えています。食事やドリンクも豊富。あっという間に時間が過ぎました。どの空港にも、ショッピングや食事をする場所は沢山ありますが、リラックスできる場所は案外少ないので、ラウンジを利用できるのは助かります」
清水さんも、回数は多くないとのことですが、ラウンジを有効活用しています。「特に出発が深夜便だと、非常にありがたい存在。美味しいカレーやワインを飲みながらラウンジでのんびりしていると、これから海外に行くんだな、と少しリッチな気分になれます」
ラウンジには、プライオリティ・パス対応ラウンジや航空会社対応ラウンジ、カード会社のラウンジなど複数の種類が存在し、空港内での場所や受けられるサービスも異なります。
そんななか、アメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードの特典である、「アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション」は、同社が直営している「センチュリオン・ラウンジ」をはじめ、デルタ航空のラウンジである「デルタ スカイクラブ」(デルタ便への搭乗時のみ)や、「プライオリティ・パス」「プラザ・プレミアム・エアポート・ラウンジ」など、世界130ヶ国500空港1200ヶ所以上のラウンジが利用可能です。
トランジットの待ち時間で仕事を仕上げれば、出張先で観光などができるフリータイムを作れるかもしれません。
海外出張は旅に強いカードを味方にしよう
アメリカン・エキスプレスは、世界中で使えて「旅」にまつわるサービスも充実しており、海外出張族にはお馴染みのカード。なかでも、プラチナ・カードは、手厚いサービスが特徴です。
前述のファイン・ホテル・アンド・リゾートの対象ホテルでは、アーリーチェックイン(※1)やレイトチェックアウト(※2)、朝食サービス(※2)や部屋の無料アップグレード(※1)、そして滞在中に使えるホテルクレジットといった特典を受けることができます。
また、空港でも、世界130ヶ国500空港1,200ヶ所以上のラウンジを利用可能で、特に同社が直営する「センチュリオン・ラウンジ」では、その地域のシェフがプロデュースをした料理やお酒を提供するほか、ロケーションによってはキッズルームを設けるなどユニークな特長があります。
プラチナ・カードと聞くと「自分には関係ない」と思うかもしれませんが、お二人のコメントからもわかるように、仕事以外の時間をいかに充実させるかが、出張成功のポイント。そのために必要な環境を、アメリカン・エキスプレスのさまざまなサービスを利用して整えてはいかがでしょうか。
また経営者の方は、経営もサポートするビジネス・プラチナ・カードもあります。詳しい内容についてはこちらをご確認ください。
※1 客室の空き状況、タイプによってはアップグレードを承れない場合があります。
※2 客室の状況に関わらず、予約時に確約。
Image: アメリカン・エキスプレス , Shutterstock( 1 , 2 , 3 ) , gettyimages( 1 , 2 )
Source: そう、人生には、これがいる。 , プラチナ・カード[アメリカン・エキスプレス]
(林田孝司)
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