2019年4月19日金曜日

「調査委員会」のあり方とは

慶應義塾大学は本日、
学位をめぐる当方の異議申し立てに対し、 却下することを通知した
申し立ての経緯はこちら)。

当方からの異議申し立ては2019年3月28日付。

 学位に関する大学側の調査・認定過程が、
 次の点において不当であることを指摘していた:

1.文科省制定の「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」、及び慶応大学制定の「研究活動における不正行為に関する調査ガイドライン」に準拠していないこと

2.調査対象者と関わりの深い複数の人物を調査・認定過程に関与させ、公正性への疑いを生じさせたこと

3.調査報告書を当方に開示せず、検証可能性を妨げたこと

この申し立てを却下した理由について、
大学側は「答えられない」とした。
当事者に対する説明責任の放棄であり、甚だ遺憾である。
大学側の一連の対応は、当方に対するアカデミック・ハラスメントと
見なさざるを得ない。

本件は
大学の事案に限らず、学校のいじめ自殺や企業の不祥事といった
あらゆるケースにおける「調査委員会」のあり方に関し、
留意されるべき問題を提起した。

すなわち、
公正性」や「透明性」が確保されない調査・認定は、
当事者の納得も信頼も得られない、という点である。

なお今回、
大学という巨大組織に一個人として立ち向かうことは
決して容易ではなかった。
だが、慶応大学の後輩や他大学の教員の方々など、
多くの皆さまからの温かな応援が励みとなった。
ありがとうございました。

また、
現在も変わらぬお付き合いを続けて下さる取引先の皆さまにも
感謝申し上げます。 

今後はより一層、
研究活動に精進していく所存です。
引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。


Original text