ぼくがボクシングペインティング作品を出したことが軽く燃えた。
「それはニューヨークの篠原有司男さんの技法じゃないか!」というツッコミが入ったっぽい。
「ぽい」となるのは、そもそも変な発言をする人たちのアカウントは以前からミュートしてるのでぼくには彼らの言葉が見えていないからです。
それでツイッターでも発言したのだけれど、アートにおいて「技法にツッコミを入れたり、目くじら立てることは誠に愚かな行為」なのです。
ボクシングペインティングを世の中に広めた先駆者はたしかに篠原有司男さんです。
しかし、ボクシンクペインティングは篠原さんだけのモノではありません。
これがもし、先駆者だけのモノにもなってしまったら、アクションペインティングを世の中に広めたジャクソンポロックしかその技法を使っちゃダメになるし、めちゃくちゃ極論を言うと、初めて「筆」で絵を描いた人しか筆を使っちゃいけないことになります。(ボクシングペインティングはあくまで筆のかわりにボクシングローブを用いたのみの技法ですから。)
というか、ボクジングペインティングを広めたのが篠原さんなだけで、もっと昔にボクシングペインティングを発掘した人がいたかもしれないですしね。
そこまで考えると、もうキリがありません。
ぼくが伝えたいのは「いちいち技法にツッコミを入れて表現の自由を奪おうとするな」ということです。
絵は別に筆で描かないといけないルールなんてない。
キュウリに絵の具をつけて描いてもいいし、ボールペンを筆代わりにしたっていい。
アート技法に関しては、その人のやりたいモノで自由にすればいいんです。
そこが失われれば、とても窮屈な社会になってしまいます。
ぼくは篠原さんのボクシングペインティングにただただ感動して、自分なりにやっただけ。
しかも、ボクシングペインティングするにはグローブも買わなきゃいけないし、大量の絵の具も必要になるし、大きなキャンバスも用意しないといけません。
やろうとおもって簡単にできるモノではないということをご理解いただけるとありがたいです。
そんなコトもありましたが、再びボクシングペインティング作品を作りました。
タイトルは「Freedom」。
表現の自由という権利(黄色)を貫くために汗(白)と涙(青)を流すアーティストやクリエイターの心情をモチーフにボクシングペインティングした作品です。
ぼくはこれからも好きなやり方で自分の描きたいアートをしていきます。
ミヤハヤ