渡航計画の立案 外国人に対する臓器移植は近年、各病院とも慎重な姿勢を取られています。 以前なら移植を担当する外科医の意向もしくは一存で移植手術を受けることができましたが、現在では関連する医療関係者すべての合意を得なければ日本人の受け入れはできないなど手続きがより複雑で厳しくなっています。その理由は国内の患者を優先して治療するべきとの声が高まっているからです。 また、渡航計画は医療機関と細部に渡り確認と確約を繰り返しながら交渉していく必要があります。私どもが長年継続的に信頼関係を構築している医療機関に於いても手術の承諾を得るのは一朝一夕にはいきません。また承諾を得られたとしても、患者さんに適合したドナーの獲得が必要不可欠となるため実際に移植手術を受けるまでには様々なプロセスを経なければいけません。 ドナーの手配は通常、医療機関の専属のコーディネーターが対応します。術後の着率・生存率に大きく作用するため、ご自身に適合(マッチング)した臓器が移植されることが何よりも大切となります。そして移植手術を受ける医療機関とマッチングしたドナー獲得の双方が両立した時に移植手術が可能となります。 その様なことから私どもでは渡航移植の相談を受けた時点で複数の医療機関に照会をして移植希望者の要望に合わせて諸条件(ドナーを含む)の比較検討をきめ細かくおこないます。また実際に海外で移植手術を経験された方から現地の状況など聞く機会も設けるなどしてできるだけ安心して海外での移植手術に向けて準備していただけるようにしております。 ※下記の医療機関は一例です。 |