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世界中で心臓移植をされた方は15年末時点で12万例を超えました。
始めての心臓移植は45年前の1967年南アフリカで行われています。
生存率は調査可能な統計では1年後79%5年後63%10年後43%ですが直近のデター(10年~5年前までに手術を受けた方)5年後の生存率は70%を超えるまでに向上されました。心臓移植に関しては新薬の開発や医療技術の進歩により以前に増して生存率は伸びる傾向にあります。
移植手術が成功した場合、退院後社会復帰、復職、復学が可能です。従来の治療では死に至るはずだった多くの方々が元気な生活を取り戻しています。

心臓移植手術の適応症
①65歳未満(状態により以上でも可能性あり)
②虚血性心筋疾患
③サルコイドーシス
④拘束型心筋症
⑤心臓弁膜症
⑥心筋炎
⑦薬剤性心筋障害
⑧心臓腫瘍
⑨検討会が承認した心臓疾患 
※ 患者様のメディカルレコード(診療情報)を渡航先の医療機関へ送信して一次判定をします。

レシピエントの条件
① 1~65歳未満
② 悪性腫瘍がないこと
③ 感染症がないこと
④ アルコールや薬物の依存症ではないこと
※詳細に付いては面談時に質疑応答します。

渡航先の医療機関情報
ご案内する医療機関では95年に始めて心臓移植が行われ、その後JCI(※)の認証を取得し海外から移植希望者の受け入れをしています。心臓移植以外に難度の高い肺移植・心肺同時移植も年間数例行われています。腎臓・肝臓移植を含めると年間百数十例の移植手術が行われています。
担当の主任医師はオックスフォード大学医学部の博士課程を修了した後に同大学に於いて心臓・肺移植の専門医として経験を積まれました。
現在、在籍する医療機関では心臓・肺移植の外科部長の職責をされています。オックスフォード在学中を含めると21年500例を超える実績を有する移植医療の第一人者です。
・詳しい資料をご希望の方はご連絡ください。
(※)米国の医療機関評価機構(Joint Commission International)とは専門的な知識を持つ審査員が中立の立場で医療機関を多角的に審査・評価する組織です。

術後の入院
手術後10~12日間入院します。退院後は病院の近くのアパートメント(ホテル)に移り約1ヵ月通院治療してから帰国となります。


ご家族の宿泊も先生の許可があれば大丈夫です。(約40m2)


1人用の個室です。(約25m2)


病室と応接はカーテンで仕切られています。



渡航費の詳細
レシピエントの病状が重篤な場合はエコノミークラスの座席(6席)取り外しストレッチャー(寝台)を組みます。医師並び酸素ボンベなど医療機器の手配を含めると最大200万円の予算立てが必要となります。
当NPO法人としてはストレッチャー搬送を要する重篤な病状にある場合は渡航移植を勧めません。


病室内の応接室です。


スタンダードルームの応接室。


待機時間について
成人(身長160センチ以上)につきましては2、3か月から1年前後で移植手術が可能です。13歳未満(身長140センチ以下)はドナーの出現率が低く半年~1年以上に及ぶこともございます。

現地サポーターから
ご案内する医療機関は移植を専門とする外科医の方でしたら誰もがご存じの世界的に名を馳せた医療機関です。
心臓移植の手術代金は日本と比較してかなり高額となってしまいます。これは医療費以外に関係者への謝礼金も含まれるからです。移植手術を円滑に進めるための必要経費とお考えください。

あとがき
1.レシピエントの病状が差し迫ってからではリスクが高くなってしまいます。費用計画も含めてなるべく早い段階から現地の病院と綿密な打ち合わせをすることが最も大切です。
2.総体的に妥当な治療費にて病院側の了承を得られたことは医師を始め関係者のご理解と協力に深く感謝する次第です。

肺は心臓を取り囲むように左右に一つずつあり、胸部と横隔膜に囲まれたところに位置します。重い肺の病気により肺の機能が非常に悪くなり、他の治療によっては改善が見込めないときに肺移植が行われます。移植手術の成功率は90%、1年後の生存率は79%、5年後の生存率は53%といわれていますが医療機関により生存率は大きく変わります。
移植肺が問題なく機能すれば呼吸の苦しさから解放され、普通の生活を送ることができます。

*ご案内する医療機関は心臓移植と同じ施設になります。

肺移植の適応症例
①肺気腫 ②嚢胞性線維症 ③間質性肺炎 ④突発性間質肺炎 
⑤突発性肺線維症 ⑥気管支拡張症 ⑦じん肺 ⑧アイゼンメンジャー症候群
⑨肺リンパ脈管筋腫症 ⑩肺サルコイドーシス ⑪多発性肺動静脈瘻
⑫慢性血栓梗塞症 ⑬肺高血圧症 ⑭びまん性汎細気管支炎
⑮閉塞性細気管支炎 ⑯肺好酸菌性肉芽腫症 ⑰α1アンチトリプシン欠損型肺気腫
⑱検討会が承認した進行性肺疾患
※ 患者様のメディカルレコード(診療情報)を渡航先の医療機関へ送信して一次判定をします。

術後の入院
手術後3週間前後で退院します。その後は病院の近くのアパートメント(ホテル)に移り約1ヵ月通院治療してから帰国となります。

現地サポーターから
心臓移植と対比して手術時間及び入院日数が増える分、治療費は嵩んでしまいます。
またレシピエントの病状により複合的治療が必要となる場合もございます。
※担当する外科医と綿密な打ち合わせを事前に行い渡航計画を立案いたします。

心肺同時移植は心臓と肺の双方に疾患があり心臓や肺の単体での移植が難しい重症患者さんへの移植医療です。手術は、心臓と肺を切り離さず一体のものとして行うため、気管や動静脈の切断箇所は少なく心臓や肺の単体での移植に比べると難易度は低いといわれています。心肺同時移植は世界中で約4000件行われています。

*ご案内する医療機関は心臓移植と同じ施設となります。

現地サポーターから
肺移植の場合、心臓も併せた心肺同時移植も治療方針の一つとされています。切断箇所が少ないことが縫合部分も減少することに繋がり安全性が高まるとのことです。

あとがき
レシピエントの病状が差し迫ってからではリスクが高くなってしまいます。費用計画も含めてなるべく早い段階から現地の病院と綿密な打ち合わせをすることが最も大切です。


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