今秋ドラフト1位候補に挙がる星稜(石川)の奥川恭伸投手(3年)が21日、大阪府豊中市の豊中ローズ球場で、履正社(大阪)と対戦する22日の甲子園大会決勝に向けて最終調整した。
奥川はブルペンには入らず、キャッチボールなどで調整。林監督から「キャッチボール、どんな感じや?」と声を掛けられると、「全然大丈夫です」と即答した。
準決勝後には、サプライズがあった。大会期間中に宿泊しているアパホテルの元谷芙美子社長が、大きな赤い帽子をかぶって、夕食会場に突然登場。元谷社長は「頑張れー」と拳を突き上げ、名物アパカレーを差し入れた。孫がファンだという奥川は、熱い激励を受けたという。アパホテルは石川県が発祥。有名社長の後押しを受けて、大優勝旗をつかみに行く。
林監督は「準決勝の前日より、きょうの方が腕を振れて、前に体重が乗っていた。バランスが良かった」と分析。18日の準々決勝・仙台育英戦は登板せず、20日の準決勝・中京学院大中京戦は7イニング87球で降板している。奥川自身も「万全ではないけど、十分に投げられる状態」と話し、決勝の先発は確実だ。