右肘付近の張りで戦列を離れていた中日のドラフト1位・根尾昂内野手(19)が21日、東海地区大学野球連盟選抜とのプロ・アマ交流戦(ナゴヤ)に「3番・遊撃」で先発出場。3試合ぶりに実戦復帰を果たした。
第2打席に復帰後初安打を放った。4回1死、2番手の右腕・荒木(岐阜聖徳学園大・3年)の投じた初球カーブを右前へ運んだ。第3打席は6回無死一、二塁、荒木の初球スライダーを右前へはじき返す同点となる適時打。第4打席は8回無死、カウント1ストライクから4番手の右腕・坂本(朝日大)の直球をたたき三塁への内野安打で出塁。次打者・杉山の初球にすかさず二盗を決めた。第1打席は1回2死から右腕・伊藤健(中部学院大・4年)の130キロ・フォークをたたいたが一ゴロ。また、1回の守備では遊撃へのゴロをファンブルして失策を記録。それでも、その後は4ー6ー3(二塁→遊撃→一塁)の併殺を完成させ、送球に不安を感じさない動きを披露した。3回には遊ゴロをはじいて、この日2つ目の失策を記録した。
根尾は台風10号の影響で試合が中止になった15日、広島の宿舎で行ったトレーニング中に右肘付近の違和感を覚えたという。その後、18日のウエスタン・リーグの広島戦(山口・周南)の出場を回避。チームを離れて名古屋に戻っていた。前日(20日)の愛知大学野球連盟選抜戦はベンチ入りはしていたものの、大事をとって出場は見送られていた。