【大リーグ】「スマイル・マーク」日本発祥の絵文字を背にする選手も2019年8月21日 紙面から
◇AKI猪瀬コラム「MLBへの扉」8月上旬にもこのコラムで触れましたが、選手個々のパーソナリティー(性格、個性、人柄)に注目してもらおうと昨季から始まった慈善イベント「プレーヤーズ・ウイークエンド(PW)」が米国時間23~25日で開催されます。選手らはこの間、背番号の名前の部分にそれぞれの愛称を付けた特製ユニホームでプレーをします。 メジャー1年目、マリナーズの菊池雄星投手が「U SAY(名前『雄星』と君が言う=You sayの造語)」となるなど、日本人選手については既に紹介したので今回はその他の選手を紹介します。 意外と多いのが何の面白みもない、アストロズのJ・バーランダー投手のように頭文字を取っただけの「JV」とする選手。メッツのP・アロンソ一塁手が「ポーラベア(白熊)」とするように、純粋に“普段使い”のニックネームを使用する選手も目立ちます。 一方で、なかなか気の利いた選手もいます。例えば、ヤンキースのA・オッタビノ投手は出生地の「ブルックリン」。ロッキーズのY・アロンソ一塁手は出身地マイアミの市外局番を取り入れた「Mr.305」と郷土愛にあふれています。 中南米出身の選手は母国語(スペイン語)にするのが大半。カブスの守備の名手、J・バエス遊撃手は「エル マーゴ」。魔術師という意味ですが、彼のプレースタイルにピッタリの愛称となっています。 今季、圧倒的に増加したのがインディアンスのF・リンドア遊撃手の「スマイル・マーク」のように日本発祥の絵文字を採り入れた選手です。 ちなみに初めて“絵文字”を使用したのは、レッズ傘下マイナーで現在プレーしているB・ボックスバーガー(Boxberger)投手です。昨季、彼の背中には箱「Box」とハンバーガー「Burger(つづりは違いますが…)」のイラストが並んで使用されていました。 さて、2年目を迎えたPWですが、昨季と同じ愛称の選手がほとんどと新鮮味がないので、来季以降、何か新たな試みをしないと、せっかくの企画も、早々にファンに飽きられてしうまうかもしれません。 (大リーグ・アナリスト)
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