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【大リーグ】

大谷、メジャー自身最長10試合連続安打 1カ月ぶり打率3割復帰

2019年8月21日 紙面から

レンジャーズ戦の2回、左中間に適時三塁打を放ち滑り込むエンゼルス・大谷=アーリントンで(共同)

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◇レンジャーズ8-7エンゼルス

 米大リーグは19日、各地で行われ、エンゼルスの大谷翔平選手(25)は敵地テキサス州アーリントンのレンジャーズ戦に「3番・指名打者」で先発。2回に左中間へタイムリー三塁打を放つなど4打数2安打、1打点、1盗塁でメジャー自己最長を更新する10試合連続安打をマークした。マルチ安打は2試合連続、今季31度目。打率も3割2厘とし、7月24日以来の3割台に乗せた。試合は延長11回、7-8でサヨナラ負けした。

 バットコントロールだけでなく、快足でも観客を魅了した。大谷は2回、左腕の外角に逃げていく87マイル(140キロ)カットボールを腕を伸ばして拾い、左中間へ。中堅デシールズが滑り込んで打球のフェンス到達を防いだのにもかかわらず、悠々三塁へ到達し、何事もなかったかのように塁上では涼しい顔だった。

 中継局FSWによれば、毎秒29フィート(時速31・8キロ)のスプリントスピードはメジャー自己最速。また、三塁までの到達時間11秒09は、大リーグの公式データシステム「スタットキャスト」が導入された2015年以降では、主砲トラウトの11秒01に次ぐエンゼルスで2番目の最速記録。指導歴21年のガイエゴ三塁コーチが「ひとたび走りだせば、誰よりも速い」と評する走力を発揮した。

 7回は二塁強襲の内野安打から二盗も決め、10試合連続安打と今季11盗塁はともにメジャー自己記録を更新。マルチ安打は今季31度目、直近10試合で7度目で、この間は打率4割9分2厘。今季打率も3割2厘とし、7月24日以来、出場23試合ぶりで3割台に乗せた。

 それでも、7-7で迎えた10回1死満塁と絶好の勝ち越し機は、火の出るようなライナー打球が二塁手の正面を突き、不運な併殺。結局延長11回の末にサヨナラ負けし、よほど悔しかったのか試合後は無言だった。

 オースマス監督は、大リーグ公式サイトによれば「真芯で捉えた打球だったのに、(二塁手)オドルの果敢なプレーで併殺にされた。走者にはタフなプレーだった。全体的にフラストレーションがたまった」と首を振った。

 自身の好調がなかなかチームの結果に直結しない中、大谷のメジャー2年目は残り35試合となった。

 

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