誰だ、汝の言う『朱き月』とやらは? …あ、私か。   作:NICHOLASKnight

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 今週最期かな(誤字です)

 これからもちょこちょこ時間捻り出すお!

 あと一つ:ハルメアスのパクリじゃねえ!! 大好きだけど。
  たまに言われるので書きますた。

 感想に大感謝です。建設的な批判があれば、ドシドシください。
 0に評価した人は創作の大変さが分かってない(偏見)


らいおんはつよい!

 雪が降る城の、広間にて。

 

 「ふは、フハハハハハ、フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」

 

 これが衛宮切嗣を遥か遠きアヴァロン(夢のお国)からたたき起こす。

 

 この、耳に侵襲し、大脳基底核を撹拌し、新皮質を振動させる様な、わらい。

 

 笑い、嗤い、哂い、ワライ。

 

 もう、召喚当時から機嫌は天元突破しており、内心覚悟を決めていた切嗣を、まるっきり別の意味で戦慄させた。

 

 余りにも、意味不明すぎる。不可解すぎる。

 

 エゴイズムの怪物を待ち構えていたハズが「さいっこうにハイッ!!てヤツよ、雑種ゥ!!(意訳:起きたか、今日もいい天気だな!)」

 

 .........これである。

 

 「顔がやつれているのではないか、え、正義の味方とやらブッファwww、笑わぬという行為自体が無理難題とはwww、ファーwww」

 

 しかも、絶妙にイラつかせる言葉選び、声のトーンに表情。

 

 まるで己の毛根にパールハーバーしてきている(ストレスマッハでハゲル)様である。

 

 「...............ギルガメッシュ。そろそろ、偵察に行くよ。」

 

 「フッ、どれ、ヴィマーナでも出して空から見てみるか。」

 

 「その、他のマスターなどに気付かれてはならないからー」

 

 「安心せい、ステルス機能とやらも完備しておるわ! 我が寛大さに泣きむせび、供をするが良い。フハハハハハハハ!」

 

 「そうか(棒)。」

 

 今日も今日とて、衛宮切嗣(せいぎのみかた)は町をぱとろーるするのであった!

 

 

 

 ある寿司が並ぶ民家の食卓にて。

 

 「フム。ウェイバーとか言ったか。このスシというモノは、なかなかどうして美味であるな。」

 

 「……気に入ってもらえて良かったよ。」

 

 「うむ、我がエジプトでは海の幸を新鮮なまま、しかも生のまま食すというのは珍しいものでな。実に酔狂であるぞ。」

 

 「そうかー、あのー、このスフィンクス?みたいなヤツ。頭から離れないんだけど。」

 

 「ほう?(何か問題か?、というキョトンとした顔)」

 

 「いや、そのー。ずっと、ずーと(召喚した時から)頭に引っ付いて離れないんだけど。」

 

 「ほう?(だから?、と疑問に思う顔)」

 

 「髪の毛に巣穴作ったのですが。」

 

 「うむ。(微笑ましい、という顔)」

 

 「やーめーてーよおー! 髪の毛を洗う時も首回りにマフラーみたいに巻き付くし、ベッドで寝る時もパジャマに潜り込んでくるし、やっと頭から離れたなあ、って安心していたら靴の中に入っているし!」

 

 「な に か 文 句 で も あ る か 我 が 神 獣 に ?」

 

 「いえ滅相もございませぬ大変愛らしくて日々感涙しておりますハイ。」

 

 「ハッ、分かれば良いのだ、分かれば。どれ、我が太陽でも浴びてくるか。」

 

 「はあ、いってらーほえ!?」

 

 「貴様も供をするに決まっておろう、たわけ! さあ、我が光輝を見よッ!!! ハハ、ハハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

 

 

 ある高級ホテルのスイートにて。

 

 「うむ。素晴らしく美味です!マスター!」

 

 「そうか。ならば食うといい。ここの料理はなかなか繊細で、風流があるとみた。なあ、ソラウ?」

 

 「ええ、そうね。」

 

 「ふむふむ、この豆腐も実にきめ細かい。Eかっーゴホン、Aランクの食材であるな。グフ。なあ、そらー」

 

 「ガンドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

 「ぐへらァあああああああああああああああああああ!!」

 

 「ま、マスタァあああああああああああああああああ?!」

 

 

 

 ある快適に改造された地下水道にて。

 

 「ますたー、えへへへ、マスター。いい響きだな。」

 

 「フォウ、フォーウ、キュウ♪」

 

 「いい毛並みだ。あはは、ほら、毛をとかしてやる。」

 

 「フォウ、ふぉうふぉう。」

 

 「ふふ、気持ちいいのか? こんなこともできるぞ。 わしゃわしゃー。」

 

 「きゅーう、ふぉきゅー。」

 

 「そうだ、念のためにもマスターに矢避けのルーンや厄除けのルーンとかを...。」

 

 地下水道の割りには豪華だった。

 

 クラシックが流れ、温かい光に満ち、家具一式とテレビが備えられている。

 

 湿気も無く、本棚が芸術的に乱立していて、ちょっと御洒落な図書館の様ですらある。

 

 場所の割りに最もQOLの高い時間がここにあるとは、他のマスターたちは夢にも思うまい。

 

 

 

 時臣ハウスにて。

 

 「...............以上が報告となります。」

 

 「よくやった。素晴らしい腕前だ。」

 

 「!!! ありがたき、幸せッ!!」

 

 『ええええ、引くわー。キャスターの陣地内に忍び込むとかないわー。いやー、アサシンと一緒に過ごすとか恐怖ですわ。 つーか、プライバシーの侵害だよね? 戦争参加失格とかになったりすんじゃね?』

 

 この男は、いったい戦争をなんだと考えているのだ。辞書で戦争という言葉を引き直した方が良いかもしれない。

 

 『ああ、でも戦争でくっころ出来るかにゃあ。ぐへへへ。亀甲縛りは良い文明。』

 

 いや、ちゃんと戦争の何たるかを理解しているかもしれない。ごく限定的に一部を。

 

 「では、我が至高の王よ。いかがなさいますか?」

 

 時臣氏は一日ですっかりアルカードに心酔し、『根源に至る』という当初の目的が二の次となっている。

 

 ...............なって、しまった。 オノレ、神祖スキル。 

 

 言峰くんはそんな時臣氏に微かな愉悦を感じ始めたようで、時々手記に何かしらをせっせと書き残している。

 

 そんな遠坂師弟を尻目にアルカードは如何にも、という重々しい雰囲気でもったいぶって見せてから、頷く。

 

 

 「盛大な歓迎会を開くことにしょう。空を照らすほどの、な。(もうめんどいから、爆発オチでよくね?)」

 

 ...............最低(平常運転)である。 

 

 

  

   ~満点☆彡の空(夜)~

 

 

 海辺に面する、倉庫街。そう、倉庫街。

 

 街でも町でも無いのだが、余りにも広大であることからそう呼ばれている。

 

 日本中から物資やら交易品が集まる中継地点であるここはバチカン市国ほどの面積を持ち、ちょっとした観光名所にもなっている。

 

 ここで歓迎会(爆発)をやらかそうという、そんなヤツの気が伺い知れない。

 

 『あへー。( ,,`・ω・´)ンンン? あ。 うーむ。 ストッキングが似合うな、アサシンは。 じゅる。』

 

 な に も こ れ っ ぽ っ ち も 、考えていなかった。

 

 ただし、顔はギリシャ彫刻のように『無機物』そのものであり、鉱物的な神々しさすらある。

 

 本当は、頭が『無機物』なだけだが。 ナッシングである。

 

 「さあ、招集をかけよう。」

 

 アルカードは両手を指揮者のごとく仰々しく広げる。

 

刹那ー

 

 月が真紅に染まった。

 

 空が紅く燃え、融け墜ちー、 無間の極光が宙より降りた。

 

 柱として落ちた其は、周辺の大型倉庫や山積みのコンテナを一瞬で灰塵と帰し、渦巻き、丸まり、広がる。

 

 限界まで膨らませた血風船みたいに其は弾け、同心円状に破壊の波を拡散させる。

 

 その様は、神の裁きにも、天の赫怒にも見え。

 

 夜の闇を塗り替え、世界を朱に染める。

 

 こうして、炎のリングに抱擁されし闘技場へ、英雄たちは集いー

 

 戦いのコングが鳴る。

 

 黄金の奔流が燃ゆる空を裂いて進み、流星の如くその尖塔をアルカードに叩きつける。

 

 対するアルカードは、避ける素振すら見せなかった。

 

 悠然と両手を背後で組み、顔を極光の槍へと向ける。

 

 槍は彼を貫き、地を砕く激震の後に粒子となって融け消えた。

 

 彼を貫いた余波だけで爆散地点は丸ごと抉られ、半径100mものクレーターが生じ、その爆発によりアスファルトから煙がモクモクと立ち昇る。

 

 コツンコツンコツンコツン。

 

 堅い足音が今はガラスと化したアスファルトの上に響く。

 

 煙濃い戦場の向こうから、長身の人影が歩み寄る。

 

 其は騎士の、輝かしき大王。

 

 その兜のたてがみは獅子のごとく波打ち、銀と青布の鎧がパタパタと爆風にたなびく。

 

 獅子王は戦場を一瞥すると、右手に槍、左手に剣と、双方を油断無く構える。

 

 もし、あの空を朱く燃やした存在が、()()()()ならば。

 

 あの見え透いた牽制の一撃で、終わるハズがない。

 

 はたして、その予想は正しかった。

 

 パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ。

 

 戦場に似合わぬ、軽やかな拍手が()()()()()()()より響く。

 

 「なッー」

 

 獅子王は、すぐさま聖剣を包括する旋風を開放して振り向きざまに斬りつけ、聖槍を同時に地へ突き立てる。

 

 旋風は鎌鼬のごとく、幾多層もの真空波となりてアルカードの右腕を粉塵へと刻み、聖槍は黄金の衝撃波となってボロボロのアルカードの身体を、古人形みたくグチャグチャに吹き飛ばす。

 

 骨の髄まで沁みる轟音と共に200m先の平らな地面に叩きつけられ、新たにクレーターを作るアルカード。

 

 砂埃がさらに大波となって戦場に舞い、一歩先も見えぬほどに大気を汚染する。

 

 並のサーヴァントならば、即退場となるダメージ量。

 

 しかし、アルカードはー

 

 「ククク、カカカカカ、クハハハハ、アッハハハハハ、ハハハハハハハハハハ!!!!」

 

 消えた右腕の断面と全身の噴血孔より、タールに似た黒き粘液が流れ落ち、昏き傷口を露わにする。

 

 眼が、幾多もの眼が、傷奥底の深淵より、『視る』。

 

 『内なる眼』が、拓かれる。

 

 昏き奥底より覗く、眼、眼、眼、眼、眼、眼、眼。

 

 獣の血に飢えた、爛々と光る眼が在った。

 

 蛇の執念に狂った、呪いに澱む眼が在った。

 

 鳥の達観に満ちた、俯瞰する眼が在った。

 

 そして、なによりも。

 

 悲哀、喜悦、憤怒、寂寥の全てが混沌と渦巻く、ヒトの眼が在った。

 

 それらが傷より這い出て、影が実体化した巨狼をかたどる。

 

 アルカードは、操られたマリオネットが糸で引かれる様に、仰向けの姿勢から不自然に立ち上がりー

 

 一言、愛を囁くように、静かに呟く。

 

 

 「今のはイイ一撃だったよ、お嬢さん(美人にしばかれるの気持ちいいヒャッハー!!!!)。」

 

 

 全身に大きく口を開けていた傷穴も全て完治し、腕も生え直したアルカード。

 

 ポンポン、とお気に入りである真紅のロングコートをはたいて土埃を落とし、ニヤリとニヒルに嗤った。

 

 

 他人には絶対的余裕に見えた、その態度も実はー

 

 

 『ヤッッッッッッッッッベェェェェェェェェェェェェェ!!!! こっうぇええええ!!!! え、無理でしょ、え?

  一撃一撃重すぎん? 命のストックがガッツリ減ったんですけど、どしてくれんの、あん? 自己再生EXの私がですよ?マジであの最初の一撃で10回殺されるとか意味不明ですけどー?!

 

 ま、乳上ペロりたいから仕方ない犠牲か、うん。横揺れ拝見したい。太ももに挟まれたい。罵られたい。何よりも、そう、何よりもッ!! 女騎士で在るのならばッッッ!!

 

 く っ こ ろ い わ せ た い ンホオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!! 』

 

 

   汚物以下だった。

 

 

 

 

 すてーたす:

 

【CLASS】ランサー

【マスター】け い ね す せんせい

【真名】アルトリア

【性別】女性

【身長・体重】177cm 65kg

【属性】秩序・善

 

【ステータス】

 

 筋力B 耐久A 敏捷A 

 魔力A 幸運A 宝具A+++

 

【クラス別スキル】

 

対魔力:A++

 

 A以下の魔術は全てキャンセル。

 事実上、現代の魔術師ではランサーに傷をつけらず、神代の魔術師であっても困難だろう。

 

騎乗:A

 幻獣・神獣ランクを除くすべての獣、乗り物を自在に操れる。

 

【固有スキル】

 

直感:A+

 

 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。

 研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。

 視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。

 

魔力放出:A++

 

 武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。

 もはやバケモノに近い魔力量は、龍種にすら届く必殺の一撃を生み出す。

 

カリスマ:A

 

 軍団を指揮する天性の才能。 乳上至高異論認めん。

 団体戦闘において自軍の能力を向上させる。稀有な才能。

 

無窮の武錬(槍・剣):A+++

 

 右手に槍、左に剣。その構えで挑めば、武の頂き、すなわち極地なり。

 聖なる武器を両手で自在に操り、いかなる状況においても最大まで潜在能力を引き出す。

 至高です、(^ω^)ペロペロ。

 

 

【宝具】

 

『風王結界(インビジブル・エア)』

 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~4 最大捕捉:1人

 

 不可視の結界。敵に武器の間合いを把握させない。シンプルではあるが、白兵戦において絶大な効果を発揮する。

 強力な魔術によって守護された宝具で、兵装自体が透明という訳ではない。

 風を纏った数多の兵装の光の屈折率を変化させ、元から有る形状を不可視にしている。

 世界の風を圧縮した結界でもあるこれは、開放時に凄まじい暴風の刃を放つ。 

 

『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』

 ランク:A+ 種別:対界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人

 

 光の剣。人造による武器ではなく、星に鍛えられた神造兵装。

 聖剣というカテゴリーの中では頂点に立つ宝具である。

 所有者の魔力を光に変換し、収束・加速させる事により運動量を増大させ、星に響く破壊力をもたらす聖剣。

 

『真聖賛歌(プライウェン)』

 ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:500人

 

 アーサー王が持つ、聖母マリア像が描かれた楯。

 穢れや罪、または呪詛を祓い、如何なる傷をも治癒する加護が秘められている。

 真名を解放することで、聖母の奇跡が光となって楯の直上に聖なる十字架を映し出す。

 この十字架より照射される聖なる光は、加護を全ての味方にもたらす。

 運べる聖域と名がつくほど、浄化の力が強い。

 

『小さき純白の柄手(カルンウェナン)』

 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:3人

 

 魔女を両断した逸話を持つ短剣。魔術式を破壊できる。

 また、魔術による呪いや毒を察知し、ある程度進行を送らせる短剣型の宝具。

 プライウェンの裏側に収納されており、あらゆる存在が使用可能。

 譲渡用の宝具とも言える。

 

『輝ける最果ての槍(ロンゴミ二アド)』

 ランク:A++(EX) 種別:対城(対界)宝具 レンジ:??? 最大捕捉:???

 

 聖槍。星を繋ぎ止める嵐の錨。

 真実の姿は、十三の拘束によってその本来の力を制限されてなお、星の輝きをたたえて輝く、最果ての柱。または、世界の表皮を繋ぎとめる『塔』であるという。

 真名解放時にはランクと種別が()内に変化する。

 

 

『全て遠き理想郷(アヴァロン)』

 ランク:A 種別:結界宝具 防御対象:1人

 

 エクスかリバーの鞘に封じられし力。

 所有者の傷を癒し老化を停滞させる能力があるが、実際は個人を対象とした移動要塞といえるもの。

 鞘を展開し、自身を疑似的に妖精卿に置くことで、対界宝具Aランクまでの物理干渉を無効化する。

 ただし、一回限りである。

 

 




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