【サッカー】森保監督が語った、東京五輪と久保建英 本番まで1年…独占インタビュー2019年8月19日 20時53分
原則23歳以下で戦う2020年東京オリンピック(五輪)、サッカー男子の森保一監督(50)が約1年後に迫った本大会に向け、本紙の独占インタビューに応じた。18歳のMF久保建英(レアル・マドリード)ら逸材をどう戦わせるか。指揮官が脳裏に描く「金メダル」プランとは―。 レアルでの高評価、日本人の価値上がる―東京五輪本大会まで1年を切った 森保監督「東京五輪まではあっという間に時間が過ぎると思うので、やるべきことをしっかり整理してやっていかなければいけないなという気持ちでいます。東京五輪に向けて、やり残したことがないように、限られた時間の中での活動なので難しいところはありますけど、最善の準備ができるようにと思っています」 ―五輪世代には逸材が多い。特に、久保がレアル・マドリードへ移籍したことは大きなインパクトを残した 「彼自身が世界のトップのレアル・マドリードというクラブにいて、評価されているのは、彼自身の高い価値だと思います。彼が認められることで、日本人選手全体の価値が上がり、サッカー選手としての商品価値が上がるということが言えるかなと思います。また、指導者側もより良い選手を育てるために基準が持てると思います」 素晴らしい五輪世代の欧州武者修行―今夏は久保に加え、20歳安部(バルセロナ)、18歳菅原(AZ)、19歳中村(トゥエンテ)、21歳前田(マリティモ)、22歳三好(アントワープ)ら五輪世代の欧州移籍が相次いだ 「選手たちがより高いところを目指して戦っていく意識は素晴らしいと思います。若い選手たちは世界を見据えた上での日本、世界基準が当たり前になっているなと感じますね。目指すところが日本国内だけじゃなくて、スタートした時点で『海外に行って活躍したい』と世界を見据えて戦っている。国内のプロ、日本代表、海外と(目標が)セットになっている感じがしますね。もちろん、選手たちの努力もありますけど、そこまでに携わった指導者の成果でもあると思っています。日本の指導者のレベルが上がり、選手たちを育てていける力が付いたということを、指導者の皆さんに選手とともに自信を持ってもらいたいなと思いますね」 ―W杯とは異なる五輪の意義とは 「日本の中で、五輪は非常に価値のある大会です。そこで成果を出すことはとても大切かなと思っていますし、東京五輪で成果を出すことが、その後の日本サッカーの発展につながると思って戦いたいと思います。東京五輪後、サッカーだけではなくて、スポーツの文化を日本の文化としてどれだけ認めてもらえるか。あるいは、広がっていくか、根付いていくかという重要な大会だなと思っています。スポーツをする、スポーツを見ることで心身共に健康、健全になっていけることを感じてもらい、スポーツの価値を認めてもらえるようになればいいかなと思います」 器用な選手、暑さに強い選手選ぶ―18人のメンバーの選考基準とメダル獲得の必要条件をどう考えるか 「選手としてメンタル的にもフィジカル的にも技術的にも戦える選手が必要だと思います。酷暑の中で6試合戦う日程になっていますけど、その中で選手は18人しか選べないので、複数のポジションをこなせる器用な選手、暑い夏の試合を乗り切って戦える選手が必要だと思いますね。選手、個の成長とチームの成長、成熟がなければなかなか成果は出ません。限られた時間だとは思いますけど、より多くの可能な時間をいただいて、最善の準備をすることかなと思っています」
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