フィギュアスケートの村上佳菜子(24)が8月19日、愛知県常滑市でNHK名古屋制作の地域ドラマ「黄色い煉瓦~フランク・ロイド・ライトを騙した男~」(11月27日、BSプレミアム)のロケに臨んだ。これまでゲスト出演はあったが、これが本格的女優デビューとなる。
「氷上では大きくてオーバーな表現が大事でしたが、表情やしぐさやなどもっと追求していかなければと思いました」と村上。1日から精力的にロケに臨んでいる。
出演するのは、ライトが設計した帝国ホテルのレンガを巡るドキュメンタリー風ドラマ。建設に不可欠な黄色いレンガを焼ける唯一の職人といわれた、安田顕(45)演じる実在の久田吉之助の真に迫る。
久田はなかなか仕事に取り掛からず、詐欺師との評価が死後に定着していた。それに疑問を抱いたフリーライター役の村上が取材を重ね、評価を覆していく。
「これまでインタビューされる側でしたが、する側の気持ちがよくわかりました。感謝の気持ちを知ることができました」
NHKによると起用の決め手になったのは地元出身というだけでなく、バラエティー番組で見せる話術のうまさだった。
「ドラマでは一般の方とのやりとりも多く、台本にないアドリブも期待しました。演技の勉強もされているようです。『朝ドラも目指せるんじゃない』と本人に言ったところ、急にマネージャーさんが出てきて『よろしくお願いします』と言われました」と演出の勅使河原亜紀夫さん。どうやら事務所をあげて女優業に本気のようだ。
出演はほかに杉浦太陽、佐野岳、ダニエル・カール、平田満ら。