ソフトバンクが接戦を制した。0-1の3回にグラシアルの犠飛で追い付き、4回2死三塁から暴投で勝ち越した。2番手で3イニングを無安打に封じた椎野が4勝目、森が26セーブ目を挙げた。西武は打線が振るわなかった。
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これが分厚い戦力を誇るタカの底力だ。首位ソフトバンクが2位西武に2試合連続で逆転勝ちし、3連戦勝ち越し。ゲーム差を6に広げた。ソフトバンクは試合のない20日に、西武が日本ハム戦で負けるか引き分ければ、優勝マジック「24」が点灯する。
アクシデントをはね返した。先発の松本が腰痛のため3イニング1失点で降板。ここから救援陣が奮闘した。同点の4回に緊急登板した2番手椎野は「一人一人の打者に向かって戦う気持ちでマウンドに上がった」と自己最長タイの3イニングをパーフェクトに抑えた。
工藤監督が「椎野が3イニング投げてくれたのが大きい」とたたえた2年目、196センチの長身右腕の力投から、7回は甲斐野、8回はモイネロがつなぎ、9回は森が3人で片付けた。4勝目を手にしたのは殊勲の椎野だ。「甲斐野と(高橋)純平が昨日すごくいい投球をした。年齢も近いし、僕も何とかしっかり投げたいと思っていたのでよかった」。18日に1イニングをそれぞれ3人で抑えて勝利に貢献した甲斐野と高橋純の名を挙げ、笑顔を見せた。
若いリリーフ陣の競争が夏場のタカを活性化させ、2年ぶりのリーグ制覇に近づけた。