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【高校野球】

星稜・奥川、準決勝も全力、倒れる覚悟で! 165球から中2日「疲れは言い訳にならない」

2019年8月19日 19時30分

イチローの打撃フォームを真似る星稜・奥川(黒田淳一撮影)

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 ぶっ倒れるまで投げる! 第101回全国高校野球大会の準決勝第2試合に登場する星稜の奥川恭伸投手(3年)は19日、兵庫県西宮市内で練習した。

 約2時間の練習ではブルペンに入らず、キャッチボールやマシン打撃で調整。スイッチは入った。奥川の顔つきや声のトーンは“決戦モード”だ。「決勝までの2試合というより、一試合一試合ということになる。まずは明日(20日)の試合に全力を尽くしたい」。そんな右腕に質問が飛ぶ。「準決勝の試合が終わった時に倒れるくらい全力投球するか?」。奥川はすぐに「はい!」。甲子園で完全燃焼宣言だ。

 165球で14イニングを完投した3回戦の智弁和歌山戦の疲労が残っている。しかし、18日の仙台育英(宮城)戦に登板しなかったことで、状態が上向きだ。練習前には林和成監督(44)に「今日は投げなくても大丈夫です」と報告。さらに、入念なキャッチボールで状態を確かめて言い切った。「明日までには何とかなるのでは…」。準決勝での起用法について林監督は「状態を見て判断を誤らないようにしたい」と明言を避けた。しかし、奥川はマウンドからチームを引っ張る気だ。

 「疲れとかはもう言い訳にならない。ワクワクした気持ちを持ちながら最後までやり切りたい」。頂点への大事なステップの準決勝。奥川は任された役割を全力で果たす。(川越亮太)

 

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