洋野のウニ、食べに来て 14日に「まつり」
2019.08.07
洋野で初の公営塾 町教委、夏休み中の学習サポート
子どもたちの学力底上げにつなげようと、洋野町教委は、同町種市の種市小で町内の小中学生を対象にした「ひろの公営塾」を初めて開講した。学習塾が少ない地域事情に加え、学力差や家庭学習時間不足の懸念から企画。交流のある東京大の学生や町内の高校生が講師を務め、参加した児童生徒39人の夏休み期間の学習をサポートする。
公営塾は中学1、2年生が5日間、小学5、6年生が3日間の日程で9日まで開講。中学生12人に対し同大の学生7人、小学生27人に対し種市高、大野高の生徒8人が担当し、少人数指導を実践する。
中学生の開講初日の5日は、夏休みの宿題や数学のプリントを一緒に学習。学生1人が生徒1、2人を教えるきめ細かい指導を受けた種市中1年の加藤実乃莉(みのり)さんは「苦手だった場所も分かってうれしい」と充実感をにじませ、宿戸中1年の舘心海(ここみ)さんは「先生が1人に付いてくれるので聞きやすい」と感謝した。
町教委が2014年から進めている海洋教育の関わりから、東京大の協力を受けた。初めて講師を務めた同大教養学部1年の中根葵さん(18)=川崎市=は「一つの問題を解くというより、考える力が付くように教えるのが難しい」と向き合った。