よっしゃ、書きますよ!


圧倒的に利回りがいい分散型融資「Compound」。

年利10%を超える運用益を狙える、分散型融資についての話です。

これはかな〜りマニアックな運用方法です。

始めるためには、仮想通貨の「イーサ(ETH)」とパソコンが必要です

ETHを持っていない人は……まずはcoincheckあたりで買ってみてください。

何を隠そう、イケハヤは500万円ほどぶっこんでおり、毎日2,000円程度の金利収入を得ています

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おそらくイケハヤがもっとも大口の利用者だと思います。

逆にいうと、まだまだその程度の市場規模です。

これから10倍、100倍になるんじゃないかな……。


「分散型融資」という名前の通り、Compoundは運営企業が存在しません。

あるのはスマートコントラクト。イーサリアムで動いています。

ユーザーはスマートコントラクトを介して、お金を貸し借りすることができます。

今すぐ借りることができるし、また、今すぐ資金を引き出すことができます。

えぇ、超絶に革命的です。

未来を感じるにはうってつけなので、まずは少額で遊んでみてください!

リスクもかなりあるので、100万以上突っ込むのはおすすめしませんw


Metamaskを入れる。

まずはMetamaskを導入しましょう。

これはイーサリアムの「ブラウザ連動ウォレット」で、Compoundを使うなら必須となります。

サクッとインストールをどうぞ。


ETHをMetamaskに送る。

続いて、Metamaskに購入したETHを送金します。

持っていない場合は、coincheckbitbankで手に入れてください!

送り方は簡単で、取引所の送金画面から、Metamaskのアドレスを指定するだけです。Metamaskの「振込」をクリックすると、アドレスが表示されます。

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「0x」から始まるアドレスがイーサリアムなので、その点は間違いがないかよく確認しましょう。


ETHをDAIに交換する。

Compoundで運用するなら、高利率なDAIがおすすめです。

DAIは「ドルと同じ価値を持つ仮想通貨」で、イーサリアム経済圏ではよく使われる通貨です。

いわゆる「ステーブルコイン」ですね。価格は基本的に動きません。

DAIとETHを交換するのは「KyberSwap」がおすすめです。

Metamaskでログインして、交換したい量を指定すると、簡単にDAIとETHを交換できます。

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なお、イーサリアムを利用するときは、細かくETH建てでトランザクション手数料が掛かります

一回あたり、10〜80円程度でしょうかね。

全額ETHをDAIに変えるとトランザクション発行ができなくなるので、余分にETHを用意しておきましょう。


DAIをCompoundに送金する。

無事にDAIとの交換が完了したら、Compoundを有効化させましょう。

「Enable DAI」をクリックして、トランザクションを発行します。

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このトランザクションが通れば、DAIの融資が可能になります。

手持ちのDAIを「SUPPLY(供給)」しましょう!

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おつかれさまでした!トランザクションが通れば、融資が実行されます。


WITHDRAWで引き出し。

引き出すときは「WITHDRAW」をクリックしましょう。いつでも引き出すことができます


レートは日々変わります。

Compoundの利率は、需要と供給で決定されます。

Utilization」が重要な指標です。この数字が高ければ高いほど、DAIの需要が高くなっているので、金利も高くなります。

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まだ始まったばかりの仕組みなのでなんとも難しいですが、平均すると年利は10%ほどになるのでは?と思われます。かなりハイリターンですね〜。


誰が借りてるの?

気になるのは、誰がDAIを借りているかですよね。

複数のニーズがありえますが、基本的には「DAIを借りてETHを買っている」と思われます。

DAIの金利分よりも、ETHの価格が上昇するという前提なら、DAIを借りてETHを買うことは合理的になります。

トレード用語でいえば「ETHのロング」をしているわけですね。

ゆえに、Compoundの金利は仮想通貨価格と連動すると思われます。

仮想通貨の価格が上昇するとDAIの借入ニーズは減り、金利も低下することが想定されますね。


借りられないの?

Compoundでお金を融資すると、自分がお金を借りる側に回ることができます

たとえばイケハヤは500万円ほど置いてるんで、300万円以上の借入余力があったりします。

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分散型融資においては、預け入れているお金が「担保」になっているわけですね。

現時点では、担保以上の借入はできません。

仮に担保の資産価値が下がった場合は、自動的に精算されます。

なので、基本的には貸し倒れのリスクはありません。

投資リテラシーが高い人は、借りてみても面白いと思います。イケハヤは面倒なのがいやなので(リスクも高まりますし)、貸付以外はやっていません。


リスクは?

リスクは概ね5つですね。

  1. Compoundのコントラクトにバグがある
  2. DAIの価格安定性が失われる
  3. DAI(MakerDAO)のコントラクトにバグがある
  4. 日本が規制対象になり、IPアドレスがブロックされる
  5. セルフGOX(秘密鍵を紛失する、ウォレットが動かなくなる)

リスク評価は「1>2>3>4>5」の順番です。


もっとも怖いのは、コントラクトのバグです。

Compoundがなんせまだ新しい仕組みなので、未知のバグやエラーが残っている可能性があります

もちろんCompound側も対策はしていますが、こればかりは難しいですね。もう少し安定性を見てから始めるのが賢いと思います。


続いて、肝心の「DAI」がドルと等価値でなくなるリスクもあります。

ざっくりいうと、DAIの需要が高まりすぎて、供給が追いつかなくなる可能性があるんですよね。

そうなるとDAIは1ドルではなくなり、1.5ドルくらいになってしまい、「DAI、全然つかえねーじゃん」と価値が暴落するかもしれません。

なので、Compoundを利用する場合、DAIの安定性はよくチェックしておきましょう。mkr.toolstablecoinindexが便利です。


なお、ドル担保ステーブルコインの「USDC」は、DAIよりもその点で低リスクです。

USDCはDAIよりもだいぶ利回りが低い(DAI14.8%、USDC7.6%)のですが、リスクが怖いならこっちを取るのもありです。

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加えていうと、DAIを動かしているMakerDAOのバグリスクも怖いですね。

これもまぁ、ぶっちゃけ信頼するしかないです……w

とりま、今のところは特に大きなエラーがなく動き続けています。


IPブロックに関しては、当面はなさそうですが、将来的にはありえなくなさそうな話です。

が、これは事前にアナウンスもされるでしょうし、抜け道もいくらでもあります。

なので、そこまで大きなリスクではないですね。ブロックチェーンはすばらしい!


地味に一番ありそうなのが、セルフGOX。

ウォレットの暗号化されたパスワードを、紛失してしまうケースですね……。

あと、Metamaskが割とよくバグるんで、それも怖いです。何度ヒヤッとしたことか……w

ある程度のITリテラシーが必須なので、ここまでの説明読んでよくわからないなら、Compoundはおすすめしません。

普通にクラウドバンクあたり使ってくださいw


まとめ。

始めるにあたっての情報は、まぁこんなところでしょうか。

基本的にできたばかりの仕組みなので、何が起こるかはわかりません。

大金を突っ込むのはやめましょう!(説得力がない)


仕組み自体はマジで革命的なので、色々と面白いものがでてきそうですね。

金利を誰かひとりが勝ち取るPoolTogether」とかも面白いです」

「投資家から資金を集め、Compoundの金利で起業する」みたいなファンディングも可能になりますね。

1億円の基金があれば、利息だけで1,000万円になるんで。投資家はいつでも元本を引き出せますが、3年間ロックしてくれたら、3年後に株式を一定数付与する……とかクールなモデルです。


いやー、他にもいろいろなアイデアが溢れてきますね。

Compoundを始めとする分散型融資は、まさに革命です。

今のうちに触って未来を感じておきましょう!