夏の甲子園大会第11日は17日、3回戦を行い、星稜(石川)は智弁和歌山と延長14回タイブレークとなった試合に4―1でサヨナラ勝ち。準優勝した1995年以来24年ぶりとなる準々決勝進出を果たした。
星稜は4回に山瀬慎之助捕手(3年)の中犠飛で先制したが、6回に守備の乱れなどで1―1の同点に追いつかれた。その後は延長12回まで決着がつかず、大会規定により延長13回からは無死一、二塁の状態で試合を続行するタイブレークに今大会初めて突入した。
延長13回はともに無得点。延長14回の守備を0点で抑えた星稜は直後のイニングの1死一、二塁から6番の福本陽生内野手(3年)が左中間席へサヨナラ3ラン。劇的な形で8強入りを決めた。
14イニングを投げきった先発・奥川を救うサヨナラ本塁打を放った福本は「(手応えが)軽い感じだったので長打にはなると思った」とコメント。「走者は本塁に帰ると思ったけど、まさか本塁打になるとは…。自分の一本で試合を決められてうれしいです」と声を弾ませた。