本日初日を迎えたバウホール公演、雪組『Bow Singing Workshop』を観てきました。お衣装は宙組『Bow Singing Workshop』を観た時と同じでカラーがグリーン。

宙組若手の歌の実力が明らかに！『Bow Singing Workshop』感想。 : 初心者のための宝塚観劇講座

歌声をちゃんと聞くのは初めての生徒さんもいて、とても楽しかったし、今後の雪組がさらに楽しみになりました。今日の感想は曲目等ネタバレになるので、お気をつけくださいまし。

ワークショップなので「勉強の場」

宙組の時も最初のMCで言ってましたが、今回の公演は「ワークショップ」なので、生徒さんたちの日ごろの成果を発表するという意味合いの強いものです。

今回の長はかりちゃん（煌羽レオさん）なので、かりちゃん（あと天月翼くん）がご挨拶でした。

では、ひとりずつ振り返ります。

煌羽レオ

さすが上級生、存在感がありました。一幕は「黒い鷲」。最後に「This is The Moment」を一人で歌い上げたのは鳥肌でした。かりちゃんは、この人にしか出せない色気があるよねぇ。

天月 翼

天月翼くん、スタイルいいねぇ。一幕は「Bamboleo」で盛り上げ、『RIO DE BRAVO!!』から「足跡のない道」を熱唱。この時代の雪組をめっちゃ見ていたので、なんだか懐かしくて、いろんなことを思い出して涙が出てきました。

橘 幸

たっちーも「マック・ザ・ナイフ」という難しい曲を、丁寧に歌いあげてました。千秋楽までにはもっと緊張がとけて表情が豊かになるはず！　あとは『スカーレット・ピンパーネル』の「ひとかけらの勇気」。こちらも素直に伸びやかに歌ってるなぁという印象でした。

妃華 ゆきの

妃華ゆきのちゃんは、華やかで綺麗でした。一幕は「Saving All My Love For You」でしっとりと。

二幕は『スカピン』から「あなたを見つめると」。これがもうすごかった。素晴らしかった。目に涙をためて愛を歌う姿にこっちも涙。雨宮さんにはまだ『ドン・ジュアン』のタマラの記憶が残っているので、ちょいちょいホセ（叶ゆうりくん）の姿がチラついて困りましたが（笑）。

永久輝 せあ

ひとこちゃんは、さすがスターって感じだった。「Til I Hear You Sing」は英語で熱唱。そのまま大きな拍手に包まれて一幕の幕が降りました。

二幕は「青い星の上で」。ワークショップということを忘れて、ショーとして楽しませてもらいました。安定してる。

叶 ゆうり

叶ゆうりくんは、さすがの役者っぷり。『レ・ミゼラブル』の「独白」を歌ったのですが、この一曲だけで一気にミュージカルの世界へ。

二幕では「散らば花のごとく」を歌いました。ゆうりくんもハッタリのきく人（いい意味で）。謎に説得力がある（笑）。”きゃーかっこいい！”というタイプではないんですが（失礼）、なんか気になって見てしまう、そんな男役さんです。じわじわくるというかね。

有沙 瞳

有沙瞳さんは「シェルブールの雨傘」と「Amazing Grace」を歌ったのですがやはり歌うまかったです。ただ、うまく言えないけど「作ってる」感じがするので、もっと本当の姿を見てみたい。

諏訪 さき

諏訪さきちゃん、お化粧上手になった気がする。なんかカッコよくなったような気がします。幕開きソロコーナーのトップバッターで、「君の瞳に恋してる」で客席を元気に盛り上げてました。いきなり一人になってこのテンションで盛り上げるって、なかなか大変な技だと思うのですが、上手にこなしてました。二幕の『凍てついた明日』「Blues Requiem」も、うまかったなぁ。

野々花 ひまり

ひまりちゃんは『ムーラン』の「リフレクション」と、「聞かせてよ愛の言葉を」。一生懸命歌う姿が可愛かったです。

彩 みちる

みちるちゃんは正直、歌がうまいとは言えないのだけど、表現の仕方がうまい。『ウィキッド』の「ポピュラー」を歌ったのですが、いきなり前方席のお客さんと目を合わせて話しかけるように歌い始めた。歌うということだけじゃなくて、客席に人がいることをものすごく意識して表現していたのはみちるちゃんが一番だったんじゃないかなぁ。

二幕では『レ・ミゼラブル』の「オン・マイ・オウン」を。雨宮さんにはいまだに『ドン・ジュアン』のマリアの記憶があるので、なんだかその感情とごっちゃになって「ひとりさ」って歌われると泣けてきちゃったよ。でもきっと、マリアを演じた経験が生かされてると思う。そう信じてる。

星加 梨杏

雨宮さんの大好きな星加梨杏ちゃん。『ロミジュリ』から「いつか」を歌ったのですが、もっと聞いていたかったです。声もパフォーマンスも安定していて、『るろ剣』新人公演あたりから急激に成長している気がします。楽しみ。

二幕では、眞ノ宮るいくんと二人で「JUMP!」を歌ったのですが、これがとてもいい感じでした。ちゃんと客席を見てたし、ショーっぽい華やかさもあった。梨杏ちゃんとるいくん二人で雪組の次世代を担う子達かなって感じがしました。

眞ノ宮 るい

眞ノ宮るいくんはイブ・モンタンの「Le Gamin De Paris」を。これは無理して男役声で歌わなくていい感じなので宝塚的な実力はわかりづらかったのですが、楽しそうに歌っていたのが印象的。

桜庭 舞

二幕で『ファントム』の「My True Love」を。綺麗な声で、丁寧に気持ちを込めて歌ってるのが、すごく伝わってきました。難しい高音もキレイに出ていて。あの場面を思い出して泣けたよ。

ゆめ 真音

ゆめ真音くんは、いい声してました。『JIN』の「My Life Your Life」を歌ったのだけど、声がよく通る。ちゃんと歌声をきいたのは初めてだったのでびっくりしました。

縣 千

『ロミオとジュリエット』から「僕は怖い」。彼は目をつぶって歌声を聴くとそんなに気にならないのだけど、どういうわけか舞台姿を見るとちょっと損してる気がするのです。うまく言えないけど。ビジュアルと歌声のギャップがありすぎるのかな。見た目はもっとどっしりした声で歌いそうなのに、案外かわいい声だからなのかも。まだ学年が若いので、これから声もどんどん変わっていってイイ感じになると思います。縣くん…………がんばれ！

優美 せりな

超今さらですが、彼女の名前が「ゆうみせりな」ではなく「ゆみせりな」だということがわかりました（笑）。

優美 せりな（Serina Yumi） | 宝塚歌劇公式ホームページ

ほら、これだと「もしかして”ゆうみ”かも」って思ってたのね。本人が名乗るのを聞いてようやく正解がわかったわけです。

優美せりなちゃんは「So In Love」を。大人っぽい声なのね、場数踏んだらいい歌手になりそう。ふっと振り向いた瞬間がとても色っぽかったので、これからに期待しています。

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