第三回 花座 東西交流会 楽日 1部2部。 | 暑いですなあ

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右フォワードのポジションの席。一番乗りでした。

11時の部
お見立て/三遊亭遊馬
鯛(三枝作)/桂 三扇

仲入り

厩火事/桂 米紫

大熱演で時間がオーバーしたとのこと。
1時終了が10分弱オーバー。
三人の落語家が共に大熱演。

まさか、最初の三遊亭遊馬さんが廓噺のお見立てを高座に掛けるとは思ってもいなかった。スケールが大きくて、廓の喜助と田舎のお大尽の描写が見事。喜助の嘘を続き続けていく描写に引き込まれていく。


桂 三扇さんは、お初。文枝一門らしく文枝作の鯛。高級料亭の生簀の鯛たちの悲哀をたっぷりと。

桂 米紫さんは、厩火事。鉄板ネタを持って来た。よりヤキモチを妬く奥さんの激しさが強調された高座。

1部終了後に昼飯を近くの、ひまわり食堂へ。

ランチタイムで、肉野菜炒めが税込価格594円。小鉢に牛タン。コストパフォーマンスが優れている。

2時の部

宗論/桂 米紫
抜け雀/三遊亭遊馬

仲入り

花嫁御寮(文枝作)/桂 三扇

2時の部は米紫さんがいきなり宗論で来た。真宗とキリスト教の親子の宗論。特に息子のキリスト教信者ぶりがデフォルメ全開で大爆笑。大阪で観た時のリミッター解除した米紫さんの良い意味での本性が出た爆笑な高座。
なんか大阪の寄席にいるような空気。

続けて遊馬さんは抜け雀。大ネタが続く。遊馬さんは正統派で、絵師の親子の描写がいい。噺の造形のスケールが大きくて、立体化した浮世絵の世界のよう。

仲入り後の楽日のトリは、三扇さん。今日の三人の落語家は、米紫さんと遊馬さんが同期で、遊馬さんと三扇さんが同い年。ほぼ同年代。

三扇さんも、高座の雰囲気が大阪の寄席で観ている感じ。上方女性落語家では三番目に入門した人。三枝作の花嫁御寮。初見でしたが、ベテランの落ち着いた高座で、主夫をテーマにした噺で、娘の結婚のために、わざと仮病になり泣いたり笑ったり。ベテランの落語家の方の文枝作の噺は一味違うもんだなあ。
見台とハメモノがあると、ああ、上方落語だなあと実感する。

11時と2時で、お客さんの雰囲気も違っていて、落語家さんが気持ちよく高座が出来るような場にしたいけど、まだまだ修行が足りませんな。2時の部は落語好きがほとんどだった。

前座噺が無いやーん。トリネタばかりだったよ。東西の落語家の高座を一緒に東北の寄席で観れる花座東西交流会。江戸落語家、上方落語家の立合でワクワクしました。



これは個人的に思うことですが、上方落語家の東北での高座は、大阪の時よりも様子見している感じがする。東北の大人しめのお客さんに合わせなくてもいいのでは。
大阪の普段着の落語のままでやって欲しい気がした。その方が面白い。東北のお客さんは引っ張っていけばついてくるから。