 | 魔法の使い方も分かってきたな。武器のように壊れないのも魅力的だ。 もっとどんどん使っていこう。 | |  | …こんなに便利でいいのかしら? 使うたびにMPっていうのを使うみたいだけど… | |  | MPか。マジックパワーが無くなったら、物理攻撃に切り替えればいいのさ。 さあ、またこちらのターンだ。いけ、ディーのアフラ・マスナ! 魔法で攻撃だ! …おや? APが0のままで回復していないぞ? | |   | 今度は何を言い忘れていたんだ、ティクト。 怒らないから言ってみろ。 | |  | ええとですね。確かに『MP』は魔法攻撃に使うものでもあるんですが… APとかPPの、ターン頭に回復する分も、MPから供給されてるんですね。 ですから一度MPが0になっちゃうと、もうAPやPPが回復しなくなって… | |  | まさか。以後その作戦ではまったく行動できない… とは言わんだろうな? だとしたら、あのアフラ・マスナは騎体の形をした置物になってしまうわけだが。 | |  | オッケー! ハイヤーン様、正解です♪ 花丸を差し上げます。 えーと。つまりMPは騎体の全てのエネルギーの源ということです。 魔法を使うときは、AP・PPで消費する分を残すように考えるのが良い、ということですね。てへ。 | |  | …怒らないと約束したから、怒らないでおこう。 怒らないでおく。怒らないでおきたい。可能な限り。 | |  | …つまり辺境の騎士団とは、人材も物資も乏しいままに、戦わねばならんということか。 良い勉強になったよ。ティクトは優れた指南役だ。 | | |