ソニーや三井不動産も実質外資 乗っ取られた日本企業35社
「台湾の鴻海が買収したシャープや、仏ルノーが出資する日産自動車は誰が見ても外資系企業です。ただソニーやオリックス、三井不動産、良品計画などは立派な日本企業なのに、外国人の持ち株比率が50%を超えています。見方を変えると、海外勢に乗っ取られた“実質外資系”です」(市場関係者)
外国人比率が50%を超す企業は35社あった(別表参照)。株式アナリストの黒岩泰氏が言う。
「海外勢のなかには本気で敵対的買収を仕掛けてくるファンドがあります。物言う株主として、法外な要求を突き付けてくるケースもあるでしょう」
数年前、米ファンドのサード・ポイントはソニーの実質大株主に躍り出て、「映画と音楽事業の分離」を迫った。セブン&アイHDのトップ人事にも口を挟んだ。
「アベノミクスは円安や官製相場によって株高をつくり出しましたが、その副作用で日本の優良企業は海外ハゲタカの餌食になっているのです」(証券アナリスト)
株式市場をコントロールしようとした安倍政権の責任は重大だ。