渋野関連・番記者のちょっといい話　体調不良でも記者に配慮の人間力

　前週の北海道ｍｅｉｊｉカップ。帰国当日から記者会見、テレビ出演など人気芸能人並みの分刻みスケジュールに追われ、ついには３８度の高熱まで出してしまったシブコちゃん。その、体調不良がピークに達した、同大会初日のこと…。

　見るからに体調が悪そうなシブコに配慮して、われわれ報道陣もできるだけ彼女の負担を減らそうと記者会見の時間を短縮。通常ならテレビ媒体と新聞雑誌ネット媒体は別々のインタビューをお願いしているところを合同にしたり、それなりにちょっとだけ努力した。

　が、それはシブコ本人はあずかり知らないこと。熱っぽい顔で懸命に記者会見を終えた彼女に「とにかくお大事に」と声を掛け、帰りの車を見送るのみでした。それから約３０分後、必死にその日の記事を書いていた記者のスマホがブルブルっと震えた。画面を見るとシブコからのメッセージが！！　そこに書かれていたのは、あろうことか「いろいろご迷惑をおかけしてすみません…（涙マーク）」。目を疑いましたよ。だってあんなにつらい体調の中で、私たちの微々たる配慮に気付き、さらにおわびまで…。こっちこそ涙マークでした。

　偉業を達成した才能はゴルフだけではありません。その人間力の高さ。日々取材しながら感じています。　（月橋文美）