労働争議は特別天然記念物?
本日厚生労働省が「平成30年労働争議統計調査」を公表しましたが、
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/14-30-08.pdf
労働争議はますます減少し、総争議件数が年間320件、といっても何も争議行為をしない口だけ争議が大部分で、争議行為を伴うのは僅か58件、そしてそれも半日未満のみみっちいものが大部分で、半日以上のストライキをぶち抜いたのはたったの26件です。ほとんど特別天然記念物ですね。
過去の数字の推移をみると、日本はもはやほとんどストのない社会、ストレス社会になったんだなあ、ということがよくわかります。
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お盆の最中かきいれ時に、東北自動車道上り線佐野サービスエリアの売店やレストランが運営会社従業員の出社拒否で営業を停止しています。
https://news.livedoor.com/article/detail/16931924/
によると、経緯は
・銀行が運営会社に新規融資凍結
・それを知った納入業者が納入拒否
・運営会社と納入業者で協議成立
・協議内容に不満な運営会社社長が総務部長に
対応を指示
・対応に不満な運営会社社長が総務部長を解雇
・社長の対応に不満な従業員が出社を拒否
(数十人が”おなかが痛い”という理由で休む)
という事だそうです。
従業員が営業を停止するために、”おなかが痛い”という理由で休んだのでは労働争議にならないかもしれませんが、ちゃんとした組合があれば労働争議になったのではないかと思います。
投稿: Alberich | 2019年8月16日 (金) 21時09分