首都圏で2004年以降に分譲された大規模再開発マンション164物件の中古流通価格を調査した
不動産調査会社マーキュリー(東京・新宿)が首都圏再開発マンションの中古流通価格を調べたところ、新築分譲時との騰落率が最も高かったのは東京・新橋のマンションだった。新築時の2倍以上に値上がりした。騰落率上位をみると「勝ち組の購入者は景気悪化時や条件不利地であっても先行投資で購入を決断している」(同社)。
【関連記事】マンション価格、上昇続く 1~6月、首都圏2%上昇
調査対象は首都圏で2004年以降に分譲された大規模再開発マンション164物件だ。首都圏では新築マンション価格が上昇局面にあり、直近で中古流通のあった142物件で騰落率がプラスなのは127物件と9割に及んだ。
騰落率が113%と最も高かったのが東京都港区の「新橋プラザビルコアレジデンス」だった。新橋虎ノ門地区市街地再開発事業の一環で10年に分譲され、当時は08年のリーマン・ショック後の不況のあおりで不動産価格が低迷していた。直近では都心の立地が再評価されており、騰落率が高まった。
騰落率が112%と2位だった「ナビューレ横浜タワーレジデンス」は横浜市のみなとみらい地区にある。分譲は05年と周辺開発が現在ほどには進んでいなかった。3位の「豊洲シエルタワー」(東京・江東)の騰落率は95%だった。05年に分譲され、当時の豊洲はショッピングセンターなどが開業する以前だった。
【関連記事】
・首都圏マンション、上期発売13%減 92年以来の低水準
・首都圏投資用マンション、供給戸数31%減 1~6月
・値下がりしにくい中古マンション 最新データで探す
・マンション「高すぎる」 消費増税控えた販売現場
・不動産 過熱の代償 「1億円では足りない」
新しい日経電子版のお知らせ
より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。
※もとの電子版にもすぐ戻れます。