日本ハムのドラフト4位万波中正外野手(19)が札幌へ移動した16日、9連敗中のチームに特攻精神で新風を吹き込む決意を示した。
「1日でも長く1軍にいられるように結果を残したい。初安打、出したいですね」。今季高卒新人ではセでは広島小園、パではロッテ藤原がマーク。楽天戦を前にドラ1組に負けじと、その鼻息はどこまでも荒い。
9番・左翼でスタメンデビューした14日のロッテ戦(東京ドーム)では3打数無安打。「緊張もあって思い切りいけなかった。うまくやろうとかではなく、今はガツガツいく姿勢でしか貢献できることはない」。武器はすでにファームでトップクラスの飛距離。「引き出しが少ないので初球からガンガンいきたい」と強烈なフルスイングに活路を見いだす。
チームは8月に入り1勝12敗と急降下し、5位に転落。それでも栗山監督は「まだ諦めていない。大型連勝するためにどうすればいいかを考える」と語気を強めた。その言葉を実現すべく、19歳のルーキーが起爆剤となる。(土屋善文)