作新学院の三塁側アルプス席では、この夏も「必勝水」がまかれた。9年連続出場の1年目だった2010年夏、応援部顧問の石崎朋之教諭(48)が、日光・二荒山神社のわき水をくんできて、熱中症防止のためにミスト散水したのが最初。栃木大会に限れば、この夏まで53連勝。「霊験あらたかな水、必勝水と名付けました」。作新を参考に、高野連は昨年からアルプス席用にミスト散水機を用意するようにもなった。「24リットル持ってきて毎試合少しずつ持ってきています」と石崎教諭。ここ2年は余ったものを持ち帰ったが「ことしは全部使い切りたい」と、3年ぶり優勝を見据えた。