博麗 霊夢

登録日:2009/05/26(火) 20:34:11
更新日:2019/07/13 Sat 23:46:57
所要時間:約 12 分で読めます




幻想郷では里の人間が妖怪になる事が一番の大罪なのよ

博麗 霊夢(はくれい れいむ)とは同人STGシリーズである東方Projectの自機であり、同シリーズの主人公である。
主人公とされるだけあってか、旧作を含むほぼ全ての東方Project作品自機を務めている。

主人公ではなかったのは東方文花帖、ダブルスポイラー、妖精大戦争、弾幕アマノジャク、秘封ナイトメアダイアリー、東方香霖堂、東方茨歌仙、東方鈴奈庵、といずれも外伝作品と位置づけられているものである。

また、自機以外にも東方幻想郷4面、東方永夜抄4面、西方Project『秋霜玉』Exボス、ダブルスポイラーLEVEL EX、弾幕アマノジャク八日目、秘封ナイトメアダイアリーなどでボスとして登場している。


【概要】

種族 人間
二つ名 博麗神社の巫女さん 楽園の素敵な巫女 楽園の巫女 永遠の巫女
快晴の巫女 空を飛ぶ不思議な巫女 自由奔放な人間
五欲の巫女 楽園の素敵なシャーマン 八百万の代弁者
神秘!結界の巫女 怪奇を追え!異変を終わらせる巫女 空飛ぶ不思議な巫女
春の陽に暢気な巫女 自由奔放で無計画な巫女
能力 空を飛ぶ程度の能力
霊気を操る程度の能力
博麗の巫女としての能力
テーマ曲 東方妖恋談
少女綺想曲~Capriccio
二色蓮花蝶~Ancients
少女綺想曲~Dream Battle
二色蓮花蝶 ~ Red and White
春色小径~Colorful Path

幻想郷と外の世界を隔離する博麗大結界の管理及び何故か定期的に発生する異変の解決を生業としている。

普段は幻想郷と外の世界の狭間に位置する博麗神社で、茶を啜ったり昼寝をしたりと自由自適な生活をしている。

なお、旧作時代は霊夢ではなく靈夢であり、字が違っている。


【容姿】

黒髪に赤いリボンをつけ、袖が無く、肩・腋の露出した赤い巫女服が特徴。(腋巫女たる所以)

身長はやや高いグループ。
LoV3のフレーバーテキストによれば、同グループの幽々子よりは身長が低い。

明言はされていないが、左利き。
漫画作品では左手でお祓い棒を持っているシーンが存在する。
三月精にて箸を左手に持っており、枠外に左利きだと記載されている。が、単行本では抹消されている。
地霊殿では右手にペンを持っていた。
そのため実際は両利き、あるいは文字などは右手で書く習慣にしているのでは?と考えるファンもいる。


【性格】

非常に喜怒哀楽が激しく裏表がない真直ぐな性格をしており、人間であろうが妖怪であろうが誰であっても平等に接する。
それ故か弱い妖怪には恐れられ、強い妖怪(八雲 紫、魅魔、萃香、レミリア等々)には好かれる。
しかし実際のところ霊夢は周りにさほど興味がない。
神社に集まる妖怪達の輪の中心にいるようで孤高を保っている。
霊夢の人間像について原作者は外來韋編で、
「何を考えているか実は良くわからないし、作品によっても立ち位置が異なるから、見る人によって霊夢は変わる」
と言及している。
また本来の姿は深秘録のストーリーモードで見せているという。
そこでは異変を起こした菫子に対して「場合によっては彼女ごと葬り去るしかない」という心境を抱く一方で、
彼女が自爆行為を及ぼうとした際には「どうあっても結界は守る! そして人間を軽々しく死なせるもんか!」と啖呵を切ってる。
とはいえ博麗の巫女としての使命が綯い交ぜにされた状態であり、どこまで素なのかは霊夢自身にしか判らないだろう。

人間から妖怪に変異した「人妖」に対しては非情かつ冷酷で、弾幕ごっこは使わずに完全に「殺す」。
存在することが許されないらしい。
鈴奈庵では人間であることが惨めに感じられて人妖となった易者の事を戦意が無いにも関わらずお祓い棒で真っ二つにして消滅させた上彼が書いた本を焚いてしまい、復活する方法をも絶った。


生まれつき比類なき勘と類稀な幸運を併せ持っていることと、努力が報いることを信じないという考えからか、
基本的に努力や自己鍛練をしようとしない。ただ紫や華扇にやれと言われたら渋々する。
旧作では魔理沙に無理矢理修業をさせられたり、修業に付き合わされた事もあった。

異変解決に乗り出した際は自分の邪魔をする者は徹底的に叩き潰す。
たとえ偶然目の前を通り掛かっただけでも邪魔なら叩き潰す。
故に異変解決の際の彼女には近付かないほうが身の為である。


何事も平等に扱う為か、傍若無人な振る舞いが多い。

妖怪に対しては厳しい態度かつ、突っぱねるような態度が多いのだが、紅魔館のパーティーには勝手に混ざる。
なんでも「ウチの宴会にも勝手に混ざってるんだからいいじゃない」とのことだが、自分の意思で妖怪の家に行くのはかなり珍しい。

好意を持たれること自体は悪く感じてはいないようで、三月精トリオのことは神社に住むことを正式に認めている。
最も、神社の掃除や買い物などをさせる召使いのような関係だが。

どんな事にも興味が無さそうな態度をとるが、かなりの負けず嫌い。
特に料理の腕前を舐められるとムキになる。
鈴奈庵では咲夜に対抗して宴会用の料理を全部一人で作ってやると言って頑張っていた。


現在の幻想郷に浸透しているスペルカードルールを考案したのは霊夢である。
本来妖怪は人間を襲う存在だが、幻想郷が博麗大結界で外界と隔絶されてからは妖怪達は博麗の巫女を倒すわけにはいかなくなり、
巫女に目をつけられない為に人間を襲うことも殆どなくなった。
結果、戦いもせず人も襲わなくなった妖怪達は弱体化していった。
そんな折、外からやってきた強力な妖怪である吸血鬼によって幻想郷の妖怪は次々と打ち負かされる。
いまだ力を保っていた妖怪がそれらを倒すことで事件は解決したが、現状に危機を感じた妖怪達は霊夢に相談に行く。
霊夢もたいした異変もない日々にだらけきっており、ある程度の戦闘がなければ力を失い異変に対応できなくなるという結論に達し、
模擬戦のような形式であるスペルカードルールが成立した。







【私生活について】

東方香霖堂にて神社にお金が無い、地霊殿で家計が火の車等の発言をしている。(この時は直前のとある異変で神社が倒壊して再建せざるをえなかったこともあったのかもしれない。)

ただしZUNによると、霊夢は裕福な一人だという。貨幣経済が浸透していない幻想郷ならではの生き方なのかもしれない。

東方香霖堂では、半人半妖の霖之助が持つ店「香霖堂」から品物を持ち去ってお代をツケにしたり、
勝手に服を着たり、あるいは妖怪からの強奪をして生活している。

霊夢や魔理沙等一部の人間は、辺境で裕福な生活をしています。
ここ幻想郷は妖怪達の方が進んだ文明を持っているため、霊夢と魔理沙等の辺境の人間は、
その恩恵に与ってるに過ぎないのです。その為、完全には妖怪達を倒すことは出来ないのです。

妖怪を完全には倒せないということは、略奪の対象にするという意味も含まれるのだろうか…。
なお、魔法で服を出したり(儚月抄の魔理沙)、神降ろしでパラジウム合金を生み出したり(茨歌仙の霊夢)、
別に妖怪を襲わなくとも必要なものを揃えることは出来ている。

同じく香霖堂で、朱鷺子の読んでいた本を取り上げて、香霖堂に叩き売るという酷いことをしている。
だが同作品内において一番の被害者は霖之助である。彼からは「いつも勝手な巫女」と評されている。
しかし一方で霊夢は彼に、幽霊除けのお札をタダであげたりもしている。



儚月抄では「吸血鬼 &三馬鹿トリオ」としてロケットで月へ赴く。
紫の作戦通り(本人たちは知らないが)、依姫を相手に時間を稼ぐ囮役となるが……。

霊夢「あんた達の弱点は分かっているわ。
穢れなきこの浄土に穢れを持ち込まれるのを、極端に嫌うこと」

どう見ても悪役です。本当にありがとうございました。つーか避けちゃいけない弾幕ってありなんだろうか?

魔理沙:「おお、まるで倒して然るべき妖怪みたいだぜ(霊夢が)」



白蓮曰く「自分勝手、軽挙妄動」


まあ、「異変解決の為ならば、例え神様だろうと撃墜して見せるぜ!」って言ってたからな。
その為、映姫様からは、「業が深すぎて、このままでは死後地獄にすらいけない。」とまで言われている。
だが最近は昔に比べると大分穏やかになったらしく、鈴奈庵にて魔理沙から「お前丸くなったな」と言われるほど。
もっとも同作品の第25話では退治する際は元人間でも容赦しない一面を覘かせており、界隈を再度激震させた。
そして第37話では直接描写こそ無かったが、妖怪に身体を乗っ取られた人間を殺害して病死として処理し、三度震撼させている。
上記二例に関しては理を破られたが故の止むを得ない措置であり、
以上の事実を以って冷血や残忍と捉えるのは視野が狭い見方だと言わざるを得ない。

【能力】

空を飛ぶ程度の能力とはそのまま空を飛ぶことができる能力。
ただし、ただ空を飛ぶというだけの能力ではないとされている。


主人公とされるだけあり、スペルカードの数は登場キャラの中でも多い部類。


中でもネタにされがちなスペルは「夢想天生」である。

字面といい、発動すると完全に攻撃を回避、無意識で攻撃をする特徴といい、どっからどう見ても某ジャンプ作品の究極奥義である

テーレッテー
霊夢「夢想天生!お前はもう死んでいる」

さらに非想天則において『夢想天生』を最終ラウンドで発動し、
7つの陰陽玉を全て点灯させると相手に莫大なダメージを与えると共に特殊BGMが流れる。
そのBGMはどう聞いても北斗の『テーレッテー』にしか聞こえない。一応、東方妖恋談のアレンジではあるが……どうしてこうなった。
そしてまさかの真っ白カラーの追加。
どう見てもハクレイムです。本当に(ry

【博麗の巫女】

血縁関係については、香霖堂で魔理沙が「捨て子だった」と発言しているが、真剣な遣り取りでは無く真相は闇の中。
旧作では博麗家の家系と魅魔がコメントしている。また生まれつき霊力を有していたという。

博麗の巫女はなくてはならない幻想郷の要かと思いきや一月ほど幻想郷を留守にしても問題ないらしい。
ただ儚月抄で霊夢が長いこと幻想郷に不在だった時、文が
「これは、そろそろ新しい巫女を捜さなきゃいけない時期ってことか」
と神社で一人つぶやいていたので巫女に据える人間自体は必要である模様。





【コラボ】


アーケードゲームの[LORD of VERMILION Re:2~再征~]やLORD of VERMILION Re:3に幽々子と共に参戦した。
フレーバーテキストはZUN氏の書き下ろしという豪華な仕様。
「あんた、誰」とか「敵を倒したらお金が出るような世界に行きたいわー」と嘯いたりと相変わらずぶれていない模様。

第11回博麗神社例大祭にて「太鼓の達人」とのコラボが行われた。
新曲の先行配信だけでなく、霊夢コスをしたドンちゃんや霊夢などの東方キャラが登場する特別版のプレイができた。
こちらは待ち時間が3時間以上と盛況だった模様。



【二次設定】


カップリングは、魔理沙、紫、早苗、アリス、レミリア、文、萃香など。
役割柄ほぼ全キャラと絡むことができる。
割と色んなのに好かれているが本人は意に介していないらしい。
三月精第三部最終巻では、レミリア、妖夢、幽々子、紫、萃香、てゐ、鈴仙、
文、幽香、小町、神奈子、諏訪子、お燐、お空の14名が、
原作者公認の霊夢と仲が良い妖怪である事が明かされている。
ちなみに妖々夢で三度目の対決となったアリスから旧友と言われているが、
外來韋編の原作者コメントによれば旧作(※怪綺談のパッケージイラストは靈夢とアリス)を匂わせるためだったらしい。
なお異変解決を邪魔されて怒り心頭だった霊夢は即座に否定しており、
当時を振り返るインタビュー企画でも再び魔法莫迦と呼ぶ始末で知人程度に留まっている。


通称、腋巫女。
あるいは参拝客がいない→賽銭が無い→貧乏巫女とか言われている。
神通力で出した貴金属を売っぱらえとか言ってはいけない

誕生日は3月7日、血液型はA型との噂。これは博麗(890)を10進数から16進数変換すると(37A)になることから。
お察しの通り(37A)は早苗とも読める。
一次とは違い、誰にも心を許さないわけではなくちゃんと人を好きになったりする。
が、時々淫乱になる事もある。


何故かネチョでは寝取りネタが多い気がするがきっと気のせい。


よく妖力封じの御札を売っている事も。
エロい同人誌だと大抵悪用されるが本人は全く気にしていない。


かつてバトルモノでは天才主人公属性と神主の「霊夢が最強」発言、気質とその派生である無想天生などから、
あらゆる障害を無情で踏破する完全無敵チートキャラだった時代もあった。
現在は平常時はのんきでやさしい巫女さん、異変時の弾幕ごっこ限定で最強主人公になることが多い。

緋想天や心綺楼ルールの格闘試合でも大体強い。
が、弾幕ごっこよりも種族差が響くため無双とはいかない事が多い。
特に吸血鬼と鬼には苦戦を強いられる。

公式漫画でちょっと抜けてて少女然とした描写が増えたため、超然とした性格の霊夢が流行らなくなったのかもしれない。かわいい!
と思われたが、里の人間を監視したり『鈴奈庵』で易者妖怪の頭を両断したりで、必ずしもそうとは言えなくなってきた。






追記、修正は博麗神社で初詣を済ませてからお願いします。

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