『5度目の正直』だ。17日のヤクルト戦(神宮)に先発予定の中日・柳裕也投手(25)が、「初志貫徹」で自身初の10勝目を目指す。プロ入り3年目の柳は今季、過去2年で3勝の通算勝利数を優に超える9勝をマーク。オールスターにも初出場を果たしたが、球宴直前の7月7日を最後に1カ月以上も白星から見放されている。ただ取り組む姿勢に迷いはない。
「駄目になったからといって自主トレからやってきたことを変えて、違うことに逃げたくはない。自分のやるべきことをしっかりやり、チームを勝たせる投球をしたい」。開幕からローテを守り、ここまで19試合に先発。確実に疲労は蓄積されているはずだが、開幕から自分に課す登板間のトレーニングや調整法を貫く腹づもりだ。15日にナゴヤ球場で行われた先発投手陣の練習では外国人助っ人のロメロ以外は全員年下。12日にはドラフト2位のルーキー・梅津もプロ初勝利を飾ったばかりだ。「年下のピッチャーも増えている。しっかりやらないと」と気を引き締めた柳。次こそ、2桁勝利の壁をぶち破る。(谷大平)