燕のゴジラ封じだ! 18日のヤクルト戦先発予定の中日・山本拓実投手(19)は15日、同学年の村上をターゲットに設定した。厳しい内角攻めでリーグ打点王を封じ、2勝目をたぐり寄せる決意を示した。「村上ですね。彼には外国人選手と同じような攻めをしていかないといけないと思っています。内角と高めを使って、自由に打たせないように工夫します」。
今季大ブレークした若きツバメの大砲とは同じ2000年の早生まれ。誕生日もわずか2日違いだ。昨季のフェニックス・リーグではヤクルト戦での登板機会がなく、台湾で開催されたウインター・リーグでも中継ぎを務めていたため、これまで対戦機会はない。167センチの男が、188センチの男を封じるべく何度も映像で見返して研究。「力強いだけじゃなくて柔らかさもある。崩されても前で拾う打撃ができる印象なので、彼の腕が伸びきったところで打たれないことがポイントになると思います」。打ち取る配球をイメージしてきた。
現在1勝。同期入団の清水はすでに2勝を挙げている。「早く追いつきたい」と闘志を燃やす。イメージ通りの攻めで燕のゴジラを封じれば、二つ目の白星もおのずと近づく。(長森謙介)