1カ月ぶりに1軍に昇格した高橋は代打で四球を選んだ。6回2死三塁、三ツ間の代打で登場。ヤクルト2番手の五十嵐と相対した。3ボール1ストライクからは思い切りバットを振ってファウル。フルカウントとなった6球目のボール球を見送って一塁へ歩いた。
「けがしてから初めての打席だったけど、まあよかった」と復帰にひと安心。「簡単には打てるわけではないですけど、打てる球を打っていく」と力を込めた。出番はこの1打席のみだった。
高橋は7月16日の阪神戦(ナゴヤドーム)で一塁帰塁時にベースに右手を突き、右手小指の靱帯(じんたい)断裂で離脱。手術はせず、保存療法での早期復帰を目指してきた。試合前から通常通りの練習メニューをこなし、「普通にやるしかない。やれることをしっかりやって勝利に貢献したい」と意気込んでいた。
高橋の動きを見た首脳陣は、実戦勘がまだ完全には戻っていないと判断。主将としての責任感も強いため、最初は過度のプレッシャーをかけないようにとの配慮もあって、代打からの復帰となった。