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【ドラニュース】

直倫、神宮大好き11本中6本 竜、鬼門で6年ぶり勝ち越し

2019年8月17日 紙面から

ヤクルト-中日 1回表2死一塁、堂上が左越えに2ランを放つ=神宮球場で(小沢徹撮影)

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 周平が戻ってもポジションは譲らん! 中日は16日、ヤクルト戦に「6番・三塁」でスタメンの堂上直倫内野手(30)が1回に11号2ラン。11本のうち6本が神宮でのアーチと好相性を発揮し、4-2の勝利に導いた。この日、高橋周平内野手(25)が右手小指の靱帯(じんたい)断裂から復帰。代打で四球とこちらも威圧感を発揮したが、堂上も簡単に出番を渡すつもりはない。

 勝利を呼ぶアーチが神宮の夜空に架かった。先制した直後に貴重な追加点を挙げたのは堂上だ。シーズン自己最多記録を更新する11号2ラン。いきなり4点のリードをチームにもたらしたのだ。

 初回、2死一塁。カウント2-2と追い込まれてから2球ファウルで粘ると7球目。小川のフォークをとらえた打球は、中日ファンで埋まった左翼席に突き刺さった。

 「追い込まれていたのでなんとか食らい付いていこうと思っていました。ホームランになってよかったです」

 神宮では無類の強さを誇る。今季は22打数7安打の打率3割1分8厘。そのうち6本が本塁打という荒稼ぎ。それでも「ホームランではなくて、つなぐ意識で打席に入っている」と、長打を意識しない姿勢が逆に大きな一発に結びついているようだ。

 これで今季、神宮でのヤクルト戦は7勝3敗。チームは6年ぶりに神宮での勝ち越しを決めた。昨季は3勝9敗と苦しんだ「鬼門」。今季は堂上が神宮で本塁打を放った5試合すべてでチームが勝利を手にしてきた。まさに勝利の使者としての活躍に「チームが勝っているというのはすごくうれしいですね」と思わず表情が緩んだ。

 ここからが勝負の時期だ。開幕から三塁のレギュラーを張った高橋が7月16日に右手小指のケガで離脱。翌17日に三塁で堂上がスタメン起用されると、早速8号ソロを放った。結果でアピールすると、主将の離脱以後は先発出場した13試合のうち12試合が三塁と、堂上がホットコーナーを奪うかたちになっていた。

 この日から高橋が1軍に復帰。ベンチスタート、代打で1打席のみの出場だったが、万全の状態になるのも遠くはない。堂上の守備力は、誰もが「スペシャリスト」と認めるレベルにある。これからもスタメンで出番を得るには、打席での結果が必要なのは言うまでもない。

 

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