朝鮮日報

<光復節記念式の文大統領演説全文>

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、「今からでも日本が対話と協力の道に乗り出すなら、われわれは喜んで手を取る」とし、「公正に貿易し協力する東アジアを共に作り上げていく」と述べた。光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)74周年を迎え、中部の忠清南道・天安の独立記念館で開催された記念式典で演説した。

 文大統領は「日本が隣国に不幸を与えた過去を省察し、東アジアの平和と繁栄を共に導いていくことをわれわれは願う」と強調した。

 2020年夏の東京五輪に触れ、「世界の人々が(18年に韓国で開催された冬季五輪の)平昌で『平和の朝鮮半島』を目にしたように、東京五輪で友好と協力の希望を持てることを願う」と期待した。

 次は演説文の全文(非公式日本語翻訳)。

 (8.15) 第74周年光復節慶祝辞

 尊敬する国民の皆様、
 独立有功者とそのご遺族の皆様、
 海外同胞の皆様、

 3.1独立運動と臨時政府樹立100周年となる今年、光復74周年記念式が特別に独立記念館で行われることを大変意義深いものであると考えております。

 今日の大韓民国はいかなる苦難にも屈することなく、あきらめなかった独立先烈の強い精神が作り出したものです。
「三角山が起きあがり、肩を踊らせて舞い、漢江の水が逆巻きたぎり立つその日」を渇望しながらすべてを捧げた先烈の熱い精神は、今この瞬間にも国民の胸に息づいています。

 私は本日、独立先烈と有功者、そのご遺族の方々に深く敬意を表すると共に、光復のその日にあふれる気持ちで築き上げようとした国、そして本日、われわれがその意志を継承して作っていこうとする国を国民の皆様と一緒に描いてみようと思います。

 われわれが夢見る国は「共に豊かになる国」、誰もが公正な機会に恵まれ失敗しても立ち直ることのできる国です。

 われわれが夢見る国は、莞島(ワンド)に暮らす島村の少女が(南の)蔚山で水素産業を学び、(北の)南浦で起業してモンゴルやシベリアにエコカーを輸出する国です。(北の)会寧で育った少年が釜山の海洋学校を卒業し、アセアンとインド洋、南米のチリまでをつなぐコンテナ船の航海士になる国です。
農業を専攻した青年がアムール川辺で南北とロシアの農民たちと大規模な大豆栽培を行い、その青年の弟は(南の)瑞山で兄の大豆を餌にして牛を育てる国です。

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