≪経験談≫ドライブシャフトとは?本当に重たいのか?どうなの?
「シャフトドライブ自転車って何?」ですがベベルギアとドライブシャフトによりロスのない回転を伝える理想のドライブ機構だそうです。国内ではマルイシ自転車が「ベベルテック」「ホットニュース」という商品で販売を続けてます。
上記の車種は「ホットニュース」です。ちなみに旧愛車(青い車種)がベベルテックです。違いはベルクランクの位置です。現行機種は右側ですがベベルテックは右側となっております。さて、そんなシャフトドライブについて良く言われている長所を上げてみました。
- 裾が汚れない。
- 注油などメンテナス&保守不要
- 長寿命&頑丈
- チェーンカバーがなくスッキリ
上記のような感じになるでしょうか。では、よく言われている欠点の部分を羅列してみましょうか。
- ヘビーボディーで重量がある
- 値段が高い
- 構造が複雑で修理が難しいというメンテナンスの悪さ
こんなところです。20年間乗ってきた感想と経験とかを踏まえて色々語っていきます。まずは色々言われている長所と短所の点から。
・メンテナス不要
「ベベルテック」は決してメンテナンス不要ではありません。現行車「ホットニュース」は一切手を入れられないようになってますが「ベベルテック」はグリス注入口が存在しますのでメンテナンスは必須です。また「ホットニュース」も後輪ローターブレーキはグリスを使ってますので定期的に注入が必要です。普通ママチャリと同じメンテナンスは必要です。
・へビィーボディーで重い?
確かにシャフトドライブ自転車は当初から20kg以上ありました。ただ、「アルベルト」(19.7kg)や「ステンマックスタフベルト」(20.8kg)や「タブベルトガチガチロック」(23.6kg)と今の対抗機種も重く、現行機種はアルミボディーに変更して20.6kgと減量しておりますので遜色ありません。走りに重たいと感じるのは使い方が違うんです。確かに昔のベベルテックは変速機がないタイプがありましたが本来は「変速機」を常用するタイプ。変速機がないとシャフトドライブは美味しくないんです。それも変速機は「2速(中)」からではなく、シャフトドライブ自転車が常用で使うのは「1速(軽)」です。あえていうと1速のみを使うと言っても過言ではありません。これで十分に安全範囲の走行が出来るからです。日々の使い方については後日、変速機について語ります。
・値段が高い?
昔(ベベルテック)は「いちばーん!!」とバブリーな発言をするほど高額(7万程度)でした。では、最新機種はどうでしょうか?市場価格を見てみましょう。
- ホットニュース(マルイシ):¥62850~¥78620
- アルベルトL型(ブリヂストン):¥64696~¥74530
- ステンマックスタフベルト(ミヤタ):¥66310~
- タフベルトガチガチロック(パナソニック):¥64152~
・・・と言う感じで仰るとおり高いです(悲)。対抗機種はもう「インター5」を装備しているのに対しシャフトドライブはまだ「インター3」ですので割高です。装備的には痕は同じようなモノが装備されてますので変速機「インター5」の違いはデカイです。
・メンテナンスの悪さ
前機種「ベベルテック」は特に「後輪タイヤ交換」が一番複雑だったと思います。マルイシを直で扱っている自転車屋でも後輪タイヤ交換は本日引き渡し不可でした。今も確かに普通の自転車に比べると煩雑だとは思いますが時間は要しますが当日に引き渡してもらえます。その他メンテナンスに関しては「手を入れるな!!」と言っている同然の自転車なので普通に「タイヤ」「ブレーキシュー」「ワイヤー」「サドル」ぐらいです。ちなみにシャフトドライブ本体交換は3万円掛かります。何故知ってるかは後ほど。前機種「ベベルテック」は茨木市から正雀までの航路を往復7年間と現時点まで26年間使っていることを踏まえて壊れやすい部品ではないかと思います。個々の差はあるかもしれませんが。雨ざらしで放置しっぱなしだったことを踏まえても良い方ではと。でも不調箇所を個人でどうこうできるタイプの自転車ではないことは確かです。
では、26年間使ってきてシャフトドライブってどうなの?と私なりの意見を書かせてもらいますが聞く耳を立てる程度にしてください。
- ケンケン乗りはダメ!!
- 運動に自信がなくても中距離は楽に移動できる
- 風の強い日に頼りになる
- 後輪の減りやパンクが早い
- 静か過ぎるので異音がとても気になる
こんな感じでしょうか。個別に解説していきましょう。
・ケンケン乗り禁止
何故「ケンケン乗りはダメ」なのか?というとクランクに影響を与えます。前機種のベベルテックはクランクがグラグラです。ペダルに荷重をかけたから。そう、ケンケン乗りです。ちゃんとサドルに跨って乗り始めないとダメです。今のホットニュースはグラグラになりませんがしない様に心掛けているつもりです。
・中距離は楽に移動できる
シャフトドライブ自転車は「惰性距離」というのも得意分野だと自分は思います。変速違いで差も生まれます。特に1速(軽)は惰性距離が長い気がします。少々漕いで惰性で走りまた漕ぐというハイブリット走法を用いると疲れません。お尻の方が限界になります。運動の得意でない、持久力もない筆者が結構走り回れるのはシャフトドライブの賜物そのものです。
・風の強い日は頼りになる
上記でも言いました変速1速(軽)は低速から中速まで幅広く使うことが出来ます。特に低速の力強さがあるので風の強い日は動けなくなりますがシャフトドライブだと前に進んでくれます。堤防道路での強風時はとてもお世話になりました。
・後輪の負担
シャフトドライブ自転車の大きな弱点が「後輪タイヤ」です。付け替えにくいだけなく、磨耗も早いです。それもチューブ側も。大きな駆動を与える結果がもたらす結果なのですが「高パンクタイヤ」「パンク防止剤」などの処置をしていないと数年でパンク修理代でエライ金額を叩き出します。
・静か過ぎる
異音が気になります。故障的な異音以外にも歯車なので気温で異音が発声する場合もあります。普通の自転車ならば音を音で消す形で気にはならないかもしれないですがシャフトドライブは聞こえます。タイヤにフェンダーが掠っていても。また、走行時に1速だと無音に近いので歩行者に気づかれにくいので注意した運転と歩行者の動きを予測した運転が必須です。
さて、色々書きましたが「嫌いなのか?」と言われたら「いいえ。大好きです!!」と答えるでしょう。次も買うかと尋ねられたら・・・?出来ればインター5と電動アシストが加わっていて欲しいと答えます。2代目はそれまでは乗り続けるでしょう。では。