激増するバーチャルYouTuberは遂に3000人を突破
興味深いランキングが公開されました!
ユーザーローカル社が「バーチャルYouTuberランキング」サイトを公開。
バーチャルYouTuberといえば「キズナアイ」や「ミライアカリ」などバーチャル上のYoutuber=Vtuberとして、ここ最近トレンドになっており、各企業もこぞって参加するなど混沌とした状況となりつつあります。
発表によるとバーチャルYouTuber(通称Vtuber)は現時点で3000人を超え、(チャンネル登録者)の合計人数は1089万人に、動画再生回数合算は現在6億9千万回にのぼるとのこと。
凄まじいのは増加率です。
3/19に1000人、4/27に2000人、そして5/28には3000人を突破すなど約1ヶ月で1000人以上増加しています。この推移を維持すると、今年残り7ヶ月でちょうど1万人を超える事になり、まさに爆発的増加、バブルといえる状況になっています。
バーチャルYouTuberランキング
と、ここまで書いていて素直に凄いなーと思っていたのですが、しかしよくよく考えてみると、ちょっと「ん?」って思うような部分も出てきました。
動画再生回数の合算は6億9千万回と膨大なものですが、3000人で平均を取ると一人辺り約23万回でしかありません。
動画の視聴回数が100万回を超えているのは84位までなので、上位3%以下。
バーチャルYouTuberが爆発的増加していく一方で、既に圧倒的格差が生まれつつあります。
バーチャルYoutuberで動画再生回数100万回以上の大人気になるのはソーシャルゲームで青天井のSSR3%を引くより難しいことが分かります。
GREEは株式会社「Wright Flyer Live Entertainment」設立し、100億円規模の投資行っていくと発表。コロプラも参入表明を行っていましたが、各社決算報告の場で言及するなど盛り上がりつつあるVtuberビジネス。
「VOCALOID以来最大のムーブメント」と言われる加熱状態のバーチャルYouTuberですが、正直VR、位置情報AR、ブロックチューン、バーチャルYoutuberと時勢に乗って安易に群がっているだけのようが気がしないでもないこの状況。
本当にそうなのか!?
VOCALOIDとの決定的違いとは?
ランキングを一通り見たのですが、上位10%(300位まで)は動画再生回数が10万回を超えていますが、301位以下になると再生数が10万を切り、1万回を切るのは697位(現時点)からです。
バーチャルYoutuberの90%が10万再生以下。
バーチャルYoutuberの75%が1万再生以下。
ということは既にバーチャルYoutuberの9割は底辺Youtuberと括られるような厳しい生存環境に陥っていることが分かりますが、今後もまだまだま増加していくので、この数字はより厳しいものになっていくことは間違いありません((((;゚д゚))))アワワワワ
バブルとは言うものの既に飽和しつつあるように思うのですが、大手はこれから乗り出してくるという段階なので、この先より淘汰が進んでいきそうです。
「VOCALOID以来最大のムーブメント」と言われますが、VOCALOIDとの決定的違いとしては、勿論その役割自体が異なっているので比較することは無意味ですけど、VOCALOIDがプラットフォーム上のコンテンツの爆発だったことに対して、バーチャルYoutuberはそのままプラットフォームの増加なので、この違いは大きいのではないでしょうか?
VOCALOIDは、初音ミクを筆頭に数種類の限られたVOCALOIDというソフトによって作られた楽曲(コンテンツ)の氾濫でしたが、バーチャルYoutuberはそのものが増加しています。VOCALOIDが2000も3000も増えたとして、それで作られる楽曲(コンテンツ)が伴ってなければ無意味なわけで、そこは全く性質が違いますよね。
「VOCALOID以来最大のムーブメント」っていうのはちょっと認識としてどうかなという気がするんですけど、様々な企業が乗り出してくることで、今後バーチャルYoutuberはWeb上の企業広報、宣伝担当みたいな形に集約するのではと個人的には思うのですが、どのような化学変化を見せていくのか興味深いところです!