トンネルの出口が見えない。日本ハムは零封負けで9連敗。前日14日から借金生活に突入し、この日は5月28日以来の5位に転落。栗山監督は「試合が決まってしまういろんな理由に目がいくけど、オレが勝つ形をつくれていない。申し訳なく思っている」と唇をかみしめた。
こんな事態を誰が想像しただろうか。好調だった7月を終えた時点で、首位ソフトバンクに0・5差。その最接近から8月は3連敗で始まり、白星1つ挟んで9連敗。あっという間に貯金を使い果たし、優勝争いどころか、最下位転落の危機が見えてきた。
この3連戦では4番に清宮を据えた。ただこの日は、左足首を練習の際にひねったもようで4打数無安打。4番としても計10打数2安打の打点ゼロで試合後は左足首をアイシングとテーピングでグルグル巻きにして、足を引きずり気味にロッカーから出てきた。「(4番は)チャンスでたくさん回ってくるので、打たなきゃいけないと思った。責任を感じました」。清宮は敗戦を背負い込んだ。
次は8試合ぶりの札幌ドーム。指揮官は「勝つためにいろいろ考えている」と強気を貫いたが、栗山マジックにウルトラCは残されているのだろうか。(竹村和佳子)