【芸能・社会】野口さんら五輪中、宇宙滞在か 「2人で日本応援したい」2019年8月16日 12時45分
2020年の東京五輪・パラリンピックの大会期間中に、日本人宇宙飛行士の野口聡一さん(54)と星出彰彦さん(50)が同時に国際宇宙ステーションにいる可能性が出てきた。野口さんが、米の2企業が開発を進める新型宇宙船への搭乗が決まり、打ち上げ時期が当初の今年末から来年にずれ込むためだ。宇宙船開発が間に合い、実現すれば大会を大いに盛り上げてくれそうだ。 野口さんは「星出さんと宇宙で一緒になれば面白い巡り合わせ。大会期間と重なれば、2人で盛大に日本チームの応援ができて楽しいでしょうね」と話した。2人は宇宙から選手らに応援や祝福のビデオメッセージを送るなどの活動を検討している。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は当初、今年末に野口さんを、来年5月ごろに星出さんをそれぞれロシアの宇宙船でステーションに送り、半年ほど長期滞在させる計画だった。聖火リレーが行われる3~8月に前後してステーションに行くことになるため、大会組織委員会は2人をリレー応援の「スペースアンバサダー」に選んだ。 野口さんはその後、開発中の米新型船への搭乗が決まり、宇宙への出発は先延ばしになった。米のスペースX、ボーイングの2社が開発中の新型船のどちらかが来年1月下旬から夏前に打ち上がれば、7~9月の大会期間中に2人が同時にステーションに滞在することになる。 だが、2社の新型船は完成しておらず、打ち上げ時期は見通せない。待機が長引く懸念もある。スペースXは宇宙船の地上試験で事故を起こし、対策を検討中。ボーイングは有人飛行などの計画が繰り下げになっており、先行きは不透明だ。 JAXAの担当者は「打ち上げは飛行士の安全が最優先。期待通りに進まない可能性があるが、宇宙空間の『日本代表』として大会を盛り上げることができれば素晴らしい」と話した。
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