地上イージス配備ありきの防衛省に緊急抗議集会


地上イージス配備ありきの防衛省に緊急抗議集会14日、秋田県と山口県に地上イージスを配備しようとする防衛省は県議会や秋田市議会へ説明し議員の質問を受けました。 防衛省は既に6月1日には知事・市長へ説明していましたが、県議会・市議会から「我々には説明がないのか」との抗議とも受け止められる要請があり、突如開催されました。  
イージスアショアを考える県民の会(川野辺英昭・越後屋健一・齊藤重一共同代表)と、イージスアショア配備問題を考える会(桜田優子代表)は、緊急に県庁前に集結「イージスはいらない」「憲法を守れ」「平和を守れ」と、説明のため来庁している防衛省職員へ抗議の声を上げました。
日本共産党参議院秋田選挙区予定候補の藤本ゆり氏は「北朝鮮とアメリカは歴史的な和解と、平和への行動を誓う共同宣言が発表されたばかりです。北朝鮮の脅威から国民を守るために、ミサイル基地が必要と言ってきた言い分は破たんしました。日本政府は平和外交でアジアの平和を構築するためにこそ行動すべきです。市民・県民の不安を引き起こしているイージスアショアは、秋田にも日本のどこにもいらない。オール秋田、オールジャパンで撤回させましょう」と集った人々へ激励の挨拶を行いました。  
県議会では日本共産党の加賀屋千鶴子県議、市議会では日本共産党の鈴木さとし市議も質問しました。
加賀屋「防衛省内部文書には、飽和攻撃を受けた場合には限定的と書いてあった。性能の限界がある」としましたが、防衛省は「可能な限り能力を向上させて万全を期す」と。
市議会では鈴木さとし「弾道ミサイルが発射されれば、10分ほどで着弾する。迎撃に無理があるのでないか」地上イージスは能力の高いもので、ミサイルを探知し追跡、迎撃する時間のサイクルは短い」などと答弁。
秋田市新屋を最適候補地とした理由については「防護範囲・地形・レーダー・インフラの他、迅速に配備するため自衛隊施設の中から選んだ」などとし、住宅密集地・学校・保育園・養護施設など制圧圏域であることの住民不安は一顧だにせず、配備に固執する姿勢を示しました。傍聴した市民からは「納得する説明は何一つなかった」「具体的な説明はなく、バカにしているのではないか」と不満を隠しません。議員からは「配備がすでに決まっているのではないか」と非難の声が上がりました。


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