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第14回『カルメン』公演までの道のり カーテンコールあるいはエピローグ

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08 /14 2019
ブログ担当眉毛男優です。

ついに、今回の公演に関する投稿は最後になっちゃいました。名残惜しいような、想いは早く吐き出してしまいたいような…。改めて、今回、ど素人の私を温かく受け入れてくれた、団員の皆様、K先生、M先生、U先生に感謝いたします。もちろん観に来てくれた皆様にも感謝、感謝です。

カーテンコールあるいはエピローグ

最後の「ゲッツ!」まで含めて、公演が終わった後、まず最初に感じたのは、強烈な喉の渇きであった。思えば、本番前に500mlのミネラルウォーターを一気に飲み干して以降、3時間以上水分を全く摂っていなかった。私が生理的欲求を忘れるなど、考えられないことなのだが、それこそ舞い上がっていたのだろう。舞台に集中していたといえば聞こえはいいが、ただ単に、他のことが何も考えられなかっただけ。おそらく手足の指の一本や二本なくなっていても痛みに気づかなかっただろう。

男性の楽屋と同じフロアにある自販機で、エナジードリンクを買い求め、半分ほども飲んだ瞬間、一気に疲れがきた。体が重い。M先生には本番前に「ちゃんとベルトが巻けるウエストができてる!!」と驚かれたものの、100kg超えの体重が一気に地球の重力を正確に反映させた。舞い上がっていた精神も一気にカラダに戻ってきて、偉そうな軍人スニガ中尉から、生身の52歳の男の現実を脳に認識させたようだ。

疲れを感じた私は男性陣がメイクを落とすのをぼんやりと眺めていた。今回私だけはノーメークだったので、何もする必要がなかったのだ。おそらくK先生は私に化粧をさせたらどんなことをやらかすかわかったもんじゃない、と恐怖していたのだろう。実際問題、もしメイクさせてくれたら歌舞伎の助六のメイクで出てやろうくらいのことは考えていた。

メイク落としを終えたSさん、Minさんとその旦那さん(ラガーマン。お互いに意識していなかったが、お互いのチーム同士は年に2回か3回は対戦している)、とレンタカーに荷物を積み、旦那さんの会社に椅子とテーブルを返し、ご夫妻をご自宅まで送り、最後にトロイカ(人気が全くなく、電灯もついていないトロイカは非常に不気味。貞子が出てきてもおかしくない)に大きい方のテーブルを下ろして、飯田橋へ。飯田橋駅から東西線と日比谷線を乗り継いでようやく人形町の打ち上げ会場へ。

会場はすでに、踊りの後のパスティアよろしく、完全なカオス状態。もはや逆らう者のいないミカエラ様を筆頭に皆が別世界へと旅立っていた。

ここのところおじさんばっかりの、加齢臭ばかりが漂う飲み会にしか参加していなかったので、女性の方が多いきらびやかな飲み会は楽しかった。久々に制限なしに飲み、食い、かつ公演のことを肴に目一杯語り合った。もう一度このメンツで何かやりたいよなぁ、ってのが率直な感想。

そんなわけで、今年の公演は終わった。たかだか3ヶ月弱くらいしか参加しなかったが、大げさに言えば、今後の人生が変わってしまうような体験だったと思う。

帰りの電車の中で、アルコールによるクラクラ感とともに、私の脳を占拠していたのは、「次回は一体何をやるのだろうか?」という疑問と、希望。俗な言葉で言えば、すっかりハマってしまったようだ。しかし、このハマり具合、実に快適だ。次回皆と会うのは総会の席だが、その席で次の演し物が決まっちゃえばいいのにな…。

(完 ただし、これからも練習やイベントがあればそれについては投稿を続けます)
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第14回『カルメン』公演までの道のり その七〜本番

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08 /13 2019
ブログ担当眉毛男優です。

第14回公演『カルメン』に関しての投稿もいよいよ終幕です。

その七〜本番

8/4(日)、いよいよ公演当日だ。

私は大道具の搬入という任も負っていたので、遠足の日に異常に興奮して、妙に早く学校に来て、鉄棒で普段ならやらないような危険な技をやった挙句、変な体勢で鉄棒から落ちて怪我をして、結局遠足に行けなくなってしまう小学生のような気持ちを抱えたまま、同じく搬入担当のSさんがレンタカーを借りる飯田橋駅に向かった。当日はわざわざこの日に合わせたかのように梅雨明けの青い夏空が広がり、朝から暑かった。

ああ、これから暑い、熱い1日が始まるのだな。熱くなりすぎて倒れる→救急搬送→、もういいっつうの!ネガティブ自動思考を頭から追い出し、Minさんの自宅から大道具をピックアップして、いざ日本橋へ。

7/30の舞台稽古では男性陣は楽屋を利用しなかったが、今回はしっかりと使用。鏡台に洗面台、畳敷きの部分もあって十分に生活できる。なんだか芸能人みたいじゃん。

ただし、男性陣の楽屋は舞台よりワンフロア上にあるため、二幕→三幕の間と三幕→四幕の間の衣装替えの際は、階段を駆け上がる必要があった。大した距離ではないが、汗はかくだろうな。単色の衣装が汗染みで迷彩柄みたくなってしまったらどうしよう…、などと考え始めるとまた得意のネガティブ自動思考が走り始めるので、セリフの確認に没頭。だめだ、私は学生時代から試験場に入っても時間ギリギリまで参考書を開いてはいたが、その実その時間に読んだことが頭に入った試しなどないのだ。

緊張のままゲネプロを終えて、いよいよ本番開始。

自分でも気づかないうちにカチンコチンになっていた私は、最初の登場シーンのセリフをいきなりトチった。その上そのトチりを慌てて言い直したため、かえってトチりを印象強くしてしまった。醤油などのシミができたときに、その場で揉んでしまって、より深いシミにしてしまったようなもんだ。ただ、アガっているように見えたのは私だけではなかったらしい。「最初の方はみんな緊張してて動きもセリフもぎこちなかったわよ。しばらくしたら、みんなのびのびやってたけど。」とは観客席にいた当家の最高権力者様の言。

私の場合、最初にトチって開き直ったのが良かったらしい。ソロの入りは遅れなかったし、最初の部分以外はセリフも飛ばなかった。

唯一の心残りは、四幕目でオペラグラスを買った後に、舘ひろしがハズキルーペのCMでやっている「ハズキルーペ大好き」ポーズをやったことに誰も気づいてくれなかったことだ。

自らを「板人」と呼び、舞台に対して思い入れの深いルー大柴氏の持論は、舞台の上では過剰なくらいのオーバーアクションで演じるべきだ、というもの。いかにいい芝居をしてもそれが細かい動きでは、遠目に見ている観客には伝わらない。大柴氏の場合はオーバーアクションになりすぎて、クドくなり、そのことを盟友の関根勤氏や小堺一機氏に散々突っ込まれたりはしているが、ある程度までは大柴氏の意見は正しい。細かくいろんなことをやってみたのだが、反応してくれたのは舞台上の人たちだけ。観客には一切伝わっていなかった。

そんなことを思っているうちに舞台は進み、舞台上は最後の愁嘆場。ドン・ホセとカルメンの二人を残して他の皆様と舞台袖に引っ込んだ私は、Mizさんがタクトがわりに振るスマホのライトを見ながら、ああ、この時間にもっと浸っていたいなぁと感じた。僅差でリードしているラグビーの試合の終了間際のように、このまま終われ、という逃げ出したいような気持ちと、もう一本とってやるという荒々しい気持ちが交錯する複雑な心境とはちょっと違う。純粋にみんなが力を合わせて舞台というものを作り上げているこの瞬間こそが、演じることの醍醐味なのだとしみじみ思った。

最後の歌詞を歌い終えた(途中、結構口パクでした)後、自然と涙が溢れ…るほど私はデリケートな人間ではない。

最後のカーテンコールで一発決めてやろうと、観客の拍手の中、臨戦体制に入った。

で、渾身の「ゲッツ!」。カルメンのDVDは二度くらいしか見なかったが、ダンディ坂野のゲッツの動画は10回以上見て、特にハケ方をしっかりとマスターしておいたのだった。他人のネタだがウケりゃいいんだ、ウケりゃ。

(一旦 終幕)

第14回『カルメン』公演までの道のり その六〜舞台稽古

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08 /12 2019
ブログ担当眉毛男優です。練習日記もいよいよ大詰め、日本橋社会教育会館での舞台稽古から本番前までについてです。

その六〜舞台稽古

7/30(火)、この日の練習は、日本橋社会教育会館8Fのホールつまり本番の舞台を使用して行われた。衣装も小道具も全て本番用のものを揃え、実際の立ち位置から出入りの位置、タイミングに至るまで、本番さながらに行う稽古である。

会場に入ってまず驚いたのは、場が結構広いということ。これは客席の後ろの方まで声を届かせるためには相当声を張らないといけないな、歌はもちろんセリフもだ、と思わざるを得なかった。参ったな。声を張ろうとすればするほど、高く裏返ってしまうのだ、私の場合。私のソロから始まる場面で声が裏返るようなことになったらぶち壊しじゃねーか。

声が裏返る→観客の嘲笑→メンバーの皆さんからの非難→深刻な落ち込み→自暴自棄→死亡→墓参り…。
緊張に襲われた時のネガティブ自動思考が発令されてしまった。

いかんいかん、始まる前から、最悪の事態を考えてどうする!もっといいイメージを持って臨まないと。

低い声で歌い出す→声が後ろまで届かない→観客の嘲笑→メンバーの皆さんからの非難→深刻な落ち込み→自暴自棄→死亡→墓参り…。

これじゃ、ゆーとぴあ師匠のネタじゃねーかと一人ツッコミを入れながら、いざ舞台袖へ。各種のスイッチやらなんやらあって本格的な舞台袖だ。小学校時代に王様役を演じた学芸会で見た体育館の舞台袖とは明らかに違う。小道具を置く場所も決まってるし、下手から上手への移動のための通路もちゃんとあるし。

4月にはマルチ商法の団体かと疑っていた皆様と一緒についにこんなところまで来ちまったよ。おいおい。

私は秩父宮ラグビー場で試合をした時よりも緊張し、胸の高まりを覚えた。練習でこれだけ舞い上がったら本番はどうなっちゃうんだろう。いきなり倒れてしまうかもしれないな。倒れる→救急搬送→死亡→墓参り…。

再びゆーとぴあ師匠のネタが頭の中を駆け巡り始めた瞬間に、舞台が暗転。稽古が開始された。

この日の稽古は引っかかりがあっても、とりあえず幕の最後まで流し、終わった時点で直しを入れるという形式で行われた。

私は最大の見せ場である二幕の「いないのか?入るぞ」のシーンでスキップをかましてみた。K先生、M先生には大好評だったのだが、あとでヴィデオを見直してみたら、少しも嬉しそうな様子に見えない。なんだか、重そうな体を無理やり弾ませようとしているという風にしか見えなかったので、自分でダメ出しした。高校生の頃は「あと20kg痩せてたら池谷を超えられる」って言われるくらい巨体でも身軽く動けたのに…。歳を食うってことは、時折、残酷な事実を突きつけてくる。

あとは四幕の「オレンジくれ」と「扇子を〜」の部分で思いっきり入りそびれた。前日に最高権力者様に散々繰り返し練習してもらったのに…。

さらに追い討ちをかけるように、ミカエラ様からダメ出しメールが…。
「わりゃ、アタシが一番目立たなきゃいかんシーンだっつうのに後ろで動きすぎなんじゃ、ボケ。1回でやめとけ、しばき上げんど」(註 メーリスをご覧になった皆様は、実際の文章が実に丁寧なお願いだったことをご記憶だと思います。これはあくまでこの文章上での効果を狙ったデフォルメです)。

「♪ここでミカエラ(本当はお前ら)に逆らえるわけがないだろう」。このフレーズに込められた気持ちを、初めてしみじみと実感することができた。

とにもかくにも残りあと四日。セリフは全部スラスラと言えるまで、紙に書いてひたすら、体に覚え込ませる。入りのタイミングも最高権力者様のご協力のもとに完璧になるまで繰り返し練習する。余計な動きはしない。この三つを心に強く刻んだ。

(次幕に続く)

第14回『カルメン』公演までの道のり 休憩時間〜ボツになった演技プラン

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08 /11 2019
ブログ担当の眉毛男優です。

今回はちょっと趣向を変えて、休憩時間として、私の役に関してボツになった演技プランについて記しておきます。

1.「覚悟しろ!」

二幕で盗賊たちに出ていくように迫られて歌うシーンの最後の歌詞。マリア・カラス主演の舞台ではジャック・マルスというバス歌手が「覚悟しろ」の’しろ’の部分を非常に弱々しく歌っていた。それを聴いた私には’しろ!’の部分を、目一杯強がって力強く歌う方がいいのか、それともジャック氏に倣って卑屈に見えるように歌った方が良いのか迷った。私としては、この役のモデルにした元上司への恨みを込めて、少し卑屈な野郎にして貶めてやろうかと思ったのだが、K先生からは「なるべく力強く、怒鳴るくらいの気持ちで歌ってください」と言われたので、本番では目一杯力を込めて「しろっ!!!」と短く歌いきった。実際の元上司は、いやらしい部分だけはスニガと良く似ている。二人の嫁との間に子供が四人もいるのだ(すみません。私情が入りすぎました)。

2.密輸団の下っ端その3としての存在

三幕では密輸団の下っ端その3としてセリフも何もない役を演じたのだが、練習の初期にK先生に「歌のパートはバスのまま、女装して出たらいけませんか。」と提案してみた。理由は二つある。前述の通り、私は超のつく肥満体であるため、密輸団の下っ端用の衣装を用意するのにまた一苦労するのではないか?であるなら、上からばさりと引っ被るだけですむマツコ・デラックスのような衣装の方が着脱が簡単ではないか?と思ったことが一つ目の理由。もう一つは現在人気の「りんごちゃん」のように女装からいきなり野太い声を出したらその落差で笑いが取れるのではないか、というもの。K先生は私の提案を聞くと、即座に「観客の注目が変な方向に向いてしまうからやめてください」という返事を下さった。その通り。私の悪目立ちしてやろうという野望は見事に崩れ去った。なお衣装は手持ちのものをアレンジしてなんとかした。

3.エスカミーリョと話しているカルメンに話しかけるシーン

私としては、スニガはエスカミーリョにヤキモチを焼いているのと、カルメンがエスカミーリョに取られることを危惧して、一所懸命アピールするためにかなりの切迫感を持って早口で畳み掛けるようにセリフを言うという演技をイメージしたのだが、役柄以上に自分が焦ってしまって、思いっきり言葉を失い、噛むわ、似たようなことを繰り返すわになってしまった。そこにM先生から絶妙なツッコミ「うっかり八兵衛みたい」。続けて「スニガは思いっきり二枚目で演じていいのよ」というお言葉が。困った。私は私生活で二枚目だったことがないのだ。仕方がないので、『あまい囁き』(古い!)で中村晃子の歌の合間合間に文字通りの甘い囁きを入れる細川俊之氏をイメージして二枚目スニガを演じた。ただし本番では、エスカミーリョにカルメンが取られてしまいそうになっているので、少し慌てているというニュアンスを込めた(つもり)。ちなみにその後エスカミーリョに群がろうとする女性たちを払いのけるシーンは、芸能人についているボディーガードをイメージして演技した。

参考『あまい囁き』

第14回『カルメン』公演までの道のり その五〜練習終盤

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08 /10 2019
ブログ担当、眉毛男優です。ただ今、改めてマリア・カラスがカルメンを務めたオペラのCDを聴いております。しみじみ「やっぱり本物は違う」という実感を噛み締めております。

その五〜練習終盤

7月に入ると、火曜夜の通常練習の他、休日を丸々一日使っての練習も入るようになった。衣装も着け、小道具も持ち、実際に動きながら、演技しながらの練習となった。いよいよ、自分なりの「役の像」を確立しなければならない。K先生の指導もより細かく、具体的なものとなっていった。例えば、二幕の酒場で女たちが歌い踊るシーンでは、「もっと観衆は盛り上がれ。音楽が鳴るから盛り上がるんじゃなくて、皆が踊りを見て熱狂する様子を伴奏が表現するのだ」とか、一幕のケンカのシーンでは笑い顔を見せるな、とか、激しく動いた後は肩で息をしろといった指導である(註 K先生はもっと優しく、丁寧な言葉遣いだったがそれを一々再現するのは面倒なのでかなり乱暴な筆致で書いております)。

私が一番言われたのは、もっといやらしく女性と絡め、ということだった。一応私の役は女ったらしの中尉殿であり、割と見境いなくどの女にも声をかけて、鼻の下を伸ばすというキャラだったのだ。しかしながら私はそういうふうに女性にベタベタすることに慣れていない。別に格好をつけるわけではなく、これは職業病だ。私は、料飲店を得意先とする営業職に就いていた経験が長いのだが、料飲店の女性従業員(いわゆるキャバ嬢やホステス)はあくまでお得意先であり、普通の男性のように女性従業員と親密になることを狙ってはいけない、という教えを叩き込まれてここまで来たのだ。従って、どうしても酒場で、気軽に女性の肩に手を回すということができない。なんとか意識して肩や腰に手を回してもどうしても不自然さが出てしまう。元々の性格は立派なスケベなんですけどね(苦笑)。

一番困ったのは一幕のカルメンとの絡み。二度も「アゴクイ」をした上で、それこそ顔と顔をくっつけんばかりにしてセリフを言わなきゃいけないのだ。これを自然にやるのは非常に難しかった。

一幕のカルメンとの絡みということでいうと、もう一つ困ったのは、カルメンに唾をはきかけられた後の反応。K先生からは、顔にかけられた唾を手のひらで拭った後、それを舐める、という演技プランをご提示いただいたのだが、どうも女性陣のウケが悪い。「気持ち悪い」というのがその理由だ。私はK先生の演技プランを気に入っており、是非とも舞台でやりたいとは思ったのが、何しろ民主主義の世の中である。多数の意見には勝てない。で、家に帰ってから、当家の絶対君主様に意見をお伺いしたところ、「手のひらを見つめて、ニッコリ笑うぐらいにとどめておいたら?」という妥協案をご提示いただいた。

この提案は悪くないな、と私も思い、受け入れることにしたのだが、ただニッコリ笑っても仕方がない、とも思い、私なりにアレンジを加えることにした。どんなアレンジだったかは、後ほど録画の鑑賞会の際にでもお話することにします。

あと、気をつけたのは、周囲の人間を見渡すというシーンの演じ方。これは歌舞伎役者の目線の配り方を参考にした。なお、その際に首だけでなく、眉毛も盛んに動いていることを共演者から指摘された。眉毛男優というハンドルネームの由来である。私はそんなに意識していなかったのだが、歌舞伎っぽい表情を作ろうとすると、どうしても顔面に力が入って、知らぬ間に眉毛が動いてしまうようだ。まあ、私の今回の眉毛の演技は概ね好評だったようだが…。

体重については6月一月で5kg落とした。それでもまだアーミーシャツはややキツい。結局、行きつけのデブ専服屋に行ったら、同じようなイメージのものがあったのでそれを買い求めた。ただし、後々の健康面のこともあり、減量自体は継続することにした。特別なことをやったわけではない。晩酌を控えただけだ。声を出しながら動き回るオペラの稽古はかなりのカロリーを消費するので、それが効果的だったということもある。

オペラに興味はあるけど、一歩踏み出すことができないで迷っているあなた、オペラはダイエットに大いに効果ありですよ。腹から声を出しながら、適度に動くので、楽にカロリーが消費できます。減量のために馬鹿高い金を出してジムに通うより、よほど健康的に痩せることができます。

(次幕に続く)

CollaVoce

コッラ・ヴォーチェはオペラやオペレッタの公演を行っているアマチュアのグループです。
東京都新宿区を中心に毎週火曜日夜に練習をしています。