妻は数年前に卵巣に腫瘍が見つかりました。
その腫瘍は良性腫瘍(チョコレート嚢腫)だとわかりました。大きくなると癌化する可能性があるということで低用量ピル(ヤーズ)を飲みながら腫瘍マーカーCA125・CA19-9をとりながら経過観察をしていました。
超音波などの検査をしながら腫瘍のサイズに変化が無い事を確認していたのですっかり安心していました。
でも、最近見直してみると、
もうすでに3~4年前には、膵臓がんに特異性を持つ腫瘍マーカーで、膵臓がんを発症した場合には80~90%の確率で陽性を示すと言われているCA19-9が基準値を越え始めていた。
もうこの時から妻の膵臓はSOS を出していたのだろうか。改めて胸が締め付けられる想いになった。
もしこの頃にすでに今の知識があったら、「CA 19-9が連続で基準値越えてるなんておかしくない?膵臓とか胆嚢とか調べてみた方がよくない?超音波とかCTとかさ」とか言ってたのかもしれない。
あるいはそういう事を言ってくれる医師と出会えていたら...
たらればの話をしても仕方ないけれど、でも、全然結果は変わっていたかもしれない。
隅から隅まで丁寧には無理だったけど、断片的に何百位まで、たくさんの方の癌ブログをこの1年で読ませて頂きました。
また、仕事関係、近所、犬の散歩でよく会う人、様々な方に妻の病気を打ち明けてきた中で、たくさん、「うちの嫁も」「私の友達も」「俺の弟も」「私も」と、たくさん、癌になったというお話を聞きました。
その中でいちばん、10年以上良好な日々を過ごしている方が多いと感じたのは、やはりほんとのほんと、初期に見つかって手術で取りきった方が多い、そういう感じです。
今住んでる賃貸のお隣さんも60歳位の女性の方ですが、「私も10年前に卵巣がんで全部取っちゃってるのよ。だから大丈夫!」と言ってました。
予後不良と言われている卵巣がんでも、早期に手術して取り切れれば、このようになんら今までと変わらぬ生活を10年以上過ごしている方もいます。煙草まで吸ってます 笑
こんな話しってネットで調べられないところにいっぱいあるのかもしれません。
こういう話しも立派なポジティブなエビデンスであり、こういう話しがいっぱい聞けるネットワークがあればいいのにと私は思います。
だから皆さん、「検査をするから癌が増える!」
「検査に殺される!」いろいろネットを調べればそういった事が出てきますが、少しの変化や数値の異常も軽視せずに、検査をするべきだと思います。
その中で、ほんっとのほんと初期でまだ芽が小さいうちに切除して治ると言われたらそれが1番なのかなぁと思います。
周囲に浸潤していたり、周辺のリンパ節に転移していた場合はやはり一筋縄ではいかないのかもしれません...
だからこそ早期発見と言われてるのではないでしょうか。
妻は今、食べたくても食べる事ができません。
小さな子供より食べれません。
こんな想いを1人でも減らせるように、これからもいろいろな事を発信していきたいと思います。