「赤鬼」が6年ぶりに帰ってくる。フィリーズは13日、ヤクルトと近鉄でプレーし、「赤鬼」と恐れられたチャーリー・マニエル元監督(75)が、シニアアドバイザーから新打撃コーチに内部昇格すると発表した。球宴以降はナ・リーグ最低のチーム打率2割4分で、マリー打撃コーチが解任され、後釜に座った。クレンタックGMは「チャーリー・マニエルがいてくれて幸運だ。進んで引き受けてくれた」と歓迎した。
マニエル新コーチは1981年まで日本で6年間プレーし、計189本塁打。78年はヤクルトを初の日本一に、79年は近鉄を初のパ・リーグ優勝に導き、リーグMVPに輝いた。2013年までフィリーズで9年間指揮を執り、11年までナ東地区5連覇を、08年は28年ぶり2度目のワールドシリーズ優勝を達成するなど780勝(636敗)は球団記録。インディアンスも含め、メジャー指揮通算12年間で1000勝826敗。
歴代8位の通算612本塁打を記録した殿堂内野手ジム・トーミを育てた名伯楽は、ハーパーを完全開花させられるか注目される。今季打率2割4分8厘、22本塁打と苦しむハーパーは「チャーリーより打撃を愛している人間は、球界どころかこの世界にはいない」と、早くも弟子入り志願した。